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【ウマ娘】「……お怪我はありませんか? トレーナーさん」
にじげん!デイリー+
ある日街を歩いていたら謎の怪物に襲われた。そして危機一髪のところを何故かフリフリのコスチュームに身を包んだ担当のドリームジャーニーに助けられた。
「……えぇ……?」
「暴れるのはそこまでです、ゼッフチョー。このウマドリームがお相手いたします」
夢でも見ているのだろうか……? あのジャーニーが、黒いレースのあしらわれた可愛らしい衣装を身に纏い謎の怪物と戦っている……。ジャーニーの手にはハート型の小さなステッキ。巨大な怪物相手に、華麗な跳躍とともに光をまとったキックやパンチを喰らわせている。
「ゼッフチョー!!」
「……少々手強いですね。こうしていてはラチが明かない。……仕方ありませんね、奥の手を使うとしましょう」
怪物の攻撃をヒラりとかわしながら、ジャーニーは眼鏡をクイと上げ、それからステッキを天につき上げる。
「トカレフ・マカロフ・スチェッキン」
「ゼっ……ゼッフチョー……!?」
彼女が呪文のようなものを唱えるとハートのステッキは光を放ってその姿を変え、そして……。
チャキ。
「……やはり、こちらの方が……手に馴染む」
「……えぇ……?」
「暴れるのはそこまでです、ゼッフチョー。このウマドリームがお相手いたします」
夢でも見ているのだろうか……? あのジャーニーが、黒いレースのあしらわれた可愛らしい衣装を身に纏い謎の怪物と戦っている……。ジャーニーの手にはハート型の小さなステッキ。巨大な怪物相手に、華麗な跳躍とともに光をまとったキックやパンチを喰らわせている。
「ゼッフチョー!!」
「……少々手強いですね。こうしていてはラチが明かない。……仕方ありませんね、奥の手を使うとしましょう」
怪物の攻撃をヒラりとかわしながら、ジャーニーは眼鏡をクイと上げ、それからステッキを天につき上げる。
「トカレフ・マカロフ・スチェッキン」
「ゼっ……ゼッフチョー……!?」
彼女が呪文のようなものを唱えるとハートのステッキは光を放ってその姿を変え、そして……。
チャキ。
「……やはり、こちらの方が……手に馴染む」
1: にじげん!デイリー
あの可愛らしい見た目は何処へやら、そのステッキは黒光りする物騒な拳銃に変わっていた……。
「ゼッフチョー!?」「さて……御片付けの時間です」
――パァン。
銃声が鳴り響く。
「ゼッフチョー……!!」
――パァン、パン、パァン。
「ゼっ……ゼッフチョー……っ!?」「……まだ息がありますか。しぶといですね」
冷徹に怪物を見下ろしながら、躊躇なく引き金を引くジャーニー。
「ゼッ……ゼっフチョ――」
――パァーン。
「――――…………」「――はい、おしまい」
幾度かの発砲を終え、遂に怪物はぴくりとも動かなくなり……そしてジャーニーは銃口を降ろした。
「……お待たせいたしました。お怪我はありませんか?」「あ、ああ……まあ……なんとか……?」「そう……間に合って、良かったです。本当に……」
ジャーニーはそう言って目を細める。その仕草はいつも通りのジャーニーなのだが……服装と持っている得物のせいで違和感が凄い。
「……その、ジャーニー……? 手に持ってるそれは……」「……おや、いけない。すぐにしまいますね」
「ゼッフチョー!?」「さて……御片付けの時間です」
――パァン。
銃声が鳴り響く。
「ゼッフチョー……!!」
――パァン、パン、パァン。
「ゼっ……ゼッフチョー……っ!?」「……まだ息がありますか。しぶといですね」
冷徹に怪物を見下ろしながら、躊躇なく引き金を引くジャーニー。
「ゼッ……ゼっフチョ――」
――パァーン。
「――――…………」「――はい、おしまい」
幾度かの発砲を終え、遂に怪物はぴくりとも動かなくなり……そしてジャーニーは銃口を降ろした。
「……お待たせいたしました。お怪我はありませんか?」「あ、ああ……まあ……なんとか……?」「そう……間に合って、良かったです。本当に……」
ジャーニーはそう言って目を細める。その仕草はいつも通りのジャーニーなのだが……服装と持っている得物のせいで違和感が凄い。
「……その、ジャーニー……? 手に持ってるそれは……」「……おや、いけない。すぐにしまいますね」
2: にじげん!デイリー
すっと拳銃を握る手を後ろに隠すと、次の瞬間にはその拳銃は消えていた。
「少々、お見苦しい物をお見せしてしまいましたね……すみません」
……少々……? そうかな……そうかも……。
「えっと……ジャーニー……? その、何してるの……?」
まだ整理がついていない頭で、どうにかその問いかけだけは絞り出す。
「ああ、これは……そうですね……何と説明すればいいのか……まあ有り体に言ってしまえば、私……魔法少女になりまして」
「うん……? うん? そっか……」
まだ俺は夢の中にいるのだろうか。
「突然そう言われても受け入れられませんよね……ええ、こちらとしても、まさか私が魔法少女になるとは思ってもいませんでしたが……頼まれてしまったもので」
どんな頭をしていたらジャーニーをこんな可愛らしい衣装でキラキラな魔法少女にしようと思うのだろうか。その依頼主の顔を見てみたい。非常に。
「……やはり、似合っていないでしょうか。私に魔法少女など……」
「い、いや……! そんなことはないぞ……! 立派だと思う、うん」
「……ふふ、そうですか。ありがとうございます」
「少々、お見苦しい物をお見せしてしまいましたね……すみません」
……少々……? そうかな……そうかも……。
「えっと……ジャーニー……? その、何してるの……?」
まだ整理がついていない頭で、どうにかその問いかけだけは絞り出す。
「ああ、これは……そうですね……何と説明すればいいのか……まあ有り体に言ってしまえば、私……魔法少女になりまして」
「うん……? うん? そっか……」
まだ俺は夢の中にいるのだろうか。
「突然そう言われても受け入れられませんよね……ええ、こちらとしても、まさか私が魔法少女になるとは思ってもいませんでしたが……頼まれてしまったもので」
どんな頭をしていたらジャーニーをこんな可愛らしい衣装でキラキラな魔法少女にしようと思うのだろうか。その依頼主の顔を見てみたい。非常に。
「……やはり、似合っていないでしょうか。私に魔法少女など……」
「い、いや……! そんなことはないぞ……! 立派だと思う、うん」
「……ふふ、そうですか。ありがとうございます」