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北朝鮮、「聖地」にミネラルウオーター工場建設 「人体を活性化」
白馬に乗って両江道の白頭山を登る金正恩朝鮮労働党委員長(肩書は当時)。日時は不明。朝鮮中央通信が2019年10月16日に報じた=朝鮮中央通信・朝鮮通信
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は4日、北部の両江道三池淵(リャンガンドサムジヨン)市に「白頭山ミネラルウオーター工場」が建設され、3日に完工式があったと報じた。中朝国境に位置する北朝鮮の最高峰、白頭山(ペクトゥサン)(中国名・長白山、2744メートル)は、故金日成(キムイルソン)主席が率いた抗日パルチザン闘争の聖地とされている。同通信は「人体の活性化に必要なさまざまなミネラルが十分に含まれており、すっきりとした爽快感を与える」と伝えた。
朝鮮中央通信によると、ミネラルウオーターは白頭山の頂上付近のカルデラ湖「天池」を水源とし「全ての工程が自動化され、設備の整った工場が建設されることで人民生活の向上に貢献できる」という。
金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記は2016年に、同地域にジャガイモ粉末工場やミネラルウオーター工場を建設し、工業を発展させることを指示していた。
北朝鮮北部の白頭山で記念撮影する金正恩朝鮮労働党委員長(左から2人目、肩書は当時)と韓国の文在寅大統領(右から2人目)。両端は金氏の妻の李雪主氏(左)と文氏の妻の金正淑氏=2018年9月20日、朝鮮中央通信・朝鮮通信
金総書記は18年9月、訪朝した韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領と一緒に白頭山に登頂したほか、19年10月には白馬で登ったと報じられた。【日下部元美】
毎日新聞 2021/10/5 00:19(最終更新 10/5 00:19) 464文字