【北朝鮮の元外交官】 「真の忠誠心を持つ人が何人いるだろうか」「恐怖政治が永遠に続くと思ったら大間違いだ」

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【北朝鮮の元外交官】 「真の忠誠心を持つ人が何人いるだろうか」「恐怖政治が永遠に続くと思ったら大間違いだ」

1: @仮面ウニダー ★ 2024/10/10(木) 03:47:45.86 ID:Ztb5CDI0
北朝鮮の元外交官・李日奎氏インタビュー要旨

 北朝鮮の在キューバ大使館で参事官を務め、昨年11月に韓国に亡命した 李日奎リイルギュ 氏(52)が2日、ソウルで読売新聞のインタビューに応じた。密輸出で生活費を稼ぐ北朝鮮外交官の苦しい生活を赤裸々に明かし、住民生活を犠牲にしながら核・ミサイル開発を進める 金正恩キムジョンウン 朝鮮労働党総書記の独裁政権を厳しく批判した(一部敬称略)

・脱北の経緯、北朝鮮外交官の実態、韓国の印象
 ―― 脱北の経緯は

 外交官としての労働に対する正当な報酬がなく、不公平さに幻滅を感じ、これ以上奉仕できないと考えた。
頸椎けいつい を損傷してメキシコで治療を受けようとしたが承認されず、失望し、不満を抱いたことも契機になった。

 妻に「海外に行って暮らそう」と話したことがあったが、妻は強いストレスで病院搬送された。その後は黙って脱北を計画した。
海外の公館にいれば(北朝鮮本国とは違って)インターネットを自由に使えるから、脱北ルートを調べた。決行6時間前に家族に打ち明けた。韓国に行くことは伏せ、「海外に出よう。北朝鮮に戻っても未来はない」と一生懸命に説得した。
妻子は黙ってついてきてくれた。
ー中略ー

 ・―― 北朝鮮の外交官の暮らしは

 大使館の参事官でも特別な待遇は受けられなかった。月給は500ドル(約7万2000円)。大使でもその程度だ。
節約を重ねても毎月の支出は1000ドルになる。キューバ産の葉巻を密輸出し、生活費に充てた。北朝鮮での待遇はもっと悪い。
外交官は海外で違法な商売をして外貨を稼ぎ、これを持ち帰って本国での生活費の足しにしている。

 北朝鮮の外交官は、ネクタイを締めたコッチェビ(路上生活の子供)だ。他国の外交官と会うのでスーツ姿でネクタイを締めているが、実際は、本当に涙が出るほど大変な生活を送っている。
ー中略ー

・―― 外交官として自負心はあったか

 北朝鮮の外交官であることが恥ずかしかった。外交官は体制を守る存在だ。だが、北朝鮮は裏では様々な悪いことをしている。
私たちですら嫌になるような行為をたくさんしている。

 海外でコリアから来たと自己紹介すると、「北か南か」と聞かれる。「ノース」だと答えると、相手の顔色が変わる。物乞いで、あらゆる悪事を働くテロ分子。人々はそう警戒する。今まで仲良くしていた人でも、「ノースコリアだったの?」という感じになる。

 「サウス」なら相手は親近感を抱き、Kポップやサムスン電子の携帯電話、現代自動車の車の話をする。どれだけ話題が多いか。
私は一度も自分がサウスコリアから来たと言ったことはないが、そう言いたかったことは何度もあった。
ー中略ー

・日朝関係
 ―― 金正恩氏は1月、能登半島地震で岸田前首相に見舞の電報を送り、「閣下」という呼称を使った

 閣下という表現より、見舞電を送ったこと自体に注目した。北朝鮮の立場では日本は敵国だ。
日本とは国交もなく、電報を送る理由がない。何か狙いがある。日本は無条件での首脳会談を呼びかけてきた。その目的は明らかで、日本人拉致被害者問題の解決だ。北朝鮮もそれをよく知っている。見舞電はある種の日本へのメッセージではなかったか。
準備が整ったから向き合おう、といったシグナルを送ったのだと私は考えている。

 見舞電に続き、金与正名義の談話が出た。拉致問題はもう解決済みだから、その議論はやめようと。なぜわざわざ拉致問題を持ち出したのか。今後の話し合いによって、拉致問題が解決されるかもしれないし、解決されないかもしれない、ということを暗示した、交渉力を高めるためのカードではなかったか。北朝鮮は日本と真剣に向き合う準備ができている。
ただ、岸田政権は終わりに近づいていた時期だったので、協議が進展しなかったのだろう。

 北朝鮮は日本に対しても、おそらく対米国政策と似たようなことを考えている。国交の正常化とそれに伴う何らかの経済支援だ。
ー後略ー

全文はソースから
読売新聞 2024/10/09 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241009-OYT1T50016/


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