あわせて読みたい
ソウルフード卵かけご飯 日本でこれだけ広がった理由 – 日本経済新聞 ソウルフード卵かけご飯 日本でこれだけ広がった理由 日本経済新聞 (出典:日本経済新聞) |
1 LingLing ★ :2024/09/30(月) 23:59:57.88 ID:g0KTSsV8
-韓半島から渡った鶏…·明治時代から始まった食文化広がって
-卵の研究・開発に尽心…流通期限が短く生食可能
(…省略)我が国の「カンジャンケランパプ」は日本にもあります。我が国にカンジャンケランパプがあるとしたら、日本には生卵をご飯にのせて、醤油をかけて混ぜて食べる「たまごかけごはん」があります。 (韓国語では)「カンゲパプ」という略語のように、「たまごかけごはん」の英文イニシャルをとって「TKG」と呼びます。違いがあるといえば、加熱したものではなく、卵を割って生卵そのものを、そのままご飯にのせて、混ぜて食べることです。
この部分から、「どう食べるの?」と思っている人が多いと思います。事実、我が国では生卵は、さほど好まれる食べ物ではありません。生臭いという意見が多くて好き嫌いが分かれます。それでは日本はなぜ、ケランフライ(※目玉焼き)の代わりに生卵をご飯にのせ始めたのでしょうか。今日は日本のカンジャンケランパプ「たまごかけごはん」の話をお聞かせします。
元来、日本に鶏は紀元前100年、韓半島から伝来しました。しかし、当時の日本は仏教を崇めて肉食を禁止していたので、鶏も食用ではなかったし、卵も特に食用とは思わなかったようです。日本で卵を食べることが一般化したのは、17世紀の江戸時代からです。江戸時代初期には、我が国のように卵を買ってと呼びかける卵売りもあったようです。代わりに卵は栄養価の高い完全食品だという認識がその時もあって、とても貴重だったために毎日食べることはできず、保養食のように扱っていたそうです。(省略…)
生卵をのせたご飯は、明治時代からだと言われています。日本で初めてこの生卵どんぶりを考案した人は、岸田吟香という人だそうです。日本の新聞広告の新しい地平を切り開いたとされる記者であり、事業家でもある人です。彼は朝食には必ず、ご飯に生卵を注文したものを食べて、周りにもすすめ始めたそうです。
20世紀初頭の大正時代になると、養鶏が本格的に始まり、卵が比較的求めやすくなったといいます。それでも価格は依然として高く、日本の随筆で当時の食卓を描写した文を見てみると、「朝食の基本は卵ご飯だが、親子3人で1個の卵を分けてご飯にかけた」と記録されているようです。(省略…)
昭和の時代には、米国で養鶏の新技術が導入され、卵の生産量が格段に増加しました。家庭でもたくさん食べられるようになって、1970年には日本人1人あたりの卵の消費量は年間250個以上になりました。その後、日本で卵と関連した食文化は急速に発展し始めます。我が国の有精卵、牧草卵のように鶏の餌や材料などにこだわった「特殊鶏卵」が増加し、消費者の選択肢を増やしました。 日本はメキシコに次ぐ世界第2位の卵消費国とも言われています。このように卵に「真剣」になり、生卵どんぶりも自然に食文化として根付くことになりました。
しかも、生卵どんぶり専用の卵と醤油も販売されるほどです。専用の卵はご飯一杯あたり160グラムに合う重量を考慮し、特卵より小さいサイズに作り出して、生臭さが少ないのが特徴だそうです。さらに2019年には日本では「たまごかけごはん研究所」が設立され、全国各地の90種類以上のブランド卵を備えた「幻の卵屋」が出てくるなど、生卵文化が盛んです。
ただ、気がかりなのはサルモネラ菌です。調べてみたら、日本は農林水産省から卵の品質管理が行き届いていて、サルモネラは心配する必要がないと言っています。実は日本は卵の生食が多いので、卵の賞味期限を2週と短くしておきます。我が国や他国は普通産卵日から1カ月程度を賞味期限と見ています。それでも、年間1000人近い人が卵を食べて食中毒になるそうです。
とにかく、メニューは同じでも卵の食べ方がこれほど違うのは不思議です。カンジャンケランパプもバターを入れる人、ごま油を入れる人で違うように、日本も生卵の黄身だけを入れる人、かつお節をのせる人などさまざまです。手一つ動*のも面倒な週末、ランチメニューにカンジャンケランパプをおすすめします。
チョン・ジニョン記者