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約9割の学生「初任給額」が就職先応募に影響 「最低限26万円以上ほしい」急増、高望みでは?…そこには「納得の理由」あり
約9割の学生「初任給額」が就職先応募に影響 「最低限26万円以上ほしい」急増、高望みでは?…そこには「納得の理由」あり/マイナビ・服部幸佑さん: J-CAST ニュース【全文表示】
https://www.j-cast.com/2024/09/26494262.html?p=all
2024.09.26 19:26 福田 和郎
初任給の額で企業の採用選考に応募するかを決める学生が増えていることが、就職情報サイトのマイナビ(東京都千代田区)が2024年9月12日に発表した「マイナビ2026年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(8月)」でわかった。
https://career-research.mynavi.jp/reserch/20240912_85776/
「初任給の額が本選考の応募に影響する」と答えた学生が年々増えて、今年(2024年)は約9割にのぼった。「最低限ほしい額」も「26万円以上」が2年間で2倍以上に増えている。
いくら売り手市場とはいえ、調子に乗りすぎ? 調査をまとめたマイナビの服部幸佑さんに聞いた。
4人に1人「初任給額、最低限25万円以上ほしい」
マイナビの調査(2024年8月20日~31日)は、2026年3月卒業見込みの大学生1905人(男子710人、女子1195人)が対象だ。
就職活動を想像し、「初任給」の額が企業の本選考応募に影響するかを聞くと、約9割(87.1%)が「影響する」と答えた。2年先輩の2024年卒は81.5%だったから、年々初任給を意識する割合が高まっている。また、「非常に影響する」と答えた割合が、2年間で3割以上増えたのが特徴だ【図表1】。
次に、最低限ほしい初任給の額を聞くと、「20~21万円未満」が18.2%で前年同様に最多だったが、前年比で6.2ポイント減少した。一方、「22万円以上」を希望する割合が63.0%と、前年よりも13.8ポイント増え、全体として最低限ほしい初任給の額が年々上がっている。
なかでも、26万円以上を希望する割合が13.8%と、2年前の6.1%の2倍以上に急増しているのが目立つ【図表2】。
マイナビでは、「昨今の物価高など経済不安の影響で、学生が経済的に安定を得られると考える金額が徐々に上がっている」と分析している。
初任給の高さと同時に、ほかの条件とのバランスも考慮
J‐CASTニュースBiz編集部は、調査を行なったマイナビのキャリアリサーチラボ研究員服部幸佑さんに話を聞いた。
――参考までに、民間シンクタンク・出版社の産労総合研究所「賃金事情」編集部が24年4月に発表した「2024年度決定初任給調査」によると、今年4月入社者(大学卒)の平均初任給は22万6341円です。最高が23万6509円、最低が21万2639円。
それを考えると、「最低限22万円以上ほしい」という学生が多いことは理解できますが、ここ数年の学生の初任給希望状況はどう変わっていますか。
服部幸佑さん 2年前の24年卒から「仕事内容やほかの条件と比較して『初任給』の額が応募に影響するか」と「就職する際、最低限ほしいと思う初任給の額はどれぐらいか」を聞いています。
【図表1】のとおり、「初任給の額が応募に影響する」と答えた学生の割合が年々高くなっています。最低限ほしい初任給の額も、「25万円以上」と「26万円以上」がともに2倍以上に上がる結果になりました。
とはいえ、25年卒の調査では、「就職先を検討する際、初任給の金額にどの程度こだわるか」とも聞いています。すると、半数(46.8%)が「平均的な金額であれば、ほかの条件が希望通りであることを優先する」と答えました。初任給が高いこと自体は望ましいと受け止めつつ、同時にほかの条件とのバランスも考慮している様子がうかがえます。
――なるほど。必ずしも「初任給オンリー」ではないということですか。
服部幸佑さん ただ、25年卒の調査では就職活動に影響したニュースワードで「初任給アップ」が1位になっています。大幅な賃上げが話題になった年ですから、学生の自由回答によると「不景気だからこそ、少しでも給料のよい会社に行きたいという気持ちが強くなった」とありました。
企業選択のポイントとして「給料がいい」が23年卒で19.1%、24年卒で21.4%、25年卒で23.6%と3年連続で増加しています。
将来不安を考えると「最低限これぐらいあれば、安定して生活できる」水準
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https://www.j-cast.com/2024/09/26494262.html?p=3
(略)
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