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カフェでコーヒー1杯注文し仕事…長居する客に苦悩する店…
【実際の写真】カフェワーカーが「占拠」…コーヒー1杯で長居に店は悲鳴、張り紙も
https://dot.asahi.com/articles/-/234510?page=1
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「早くどけよ」と舌打ち
9月某日、都内の小さなカフェ。キーボードをカタカタとたたくせわしない音が聞こえてくる。
「リモートワークの日、家だと集中できないから、カフェに行くんですよね」
PC作業をしていたIT企業に勤める会社員の男性(28)はこう言った。
「会社にいると雑務を頼まれたりして、結局自分の仕事ができない。カフェなら程よく集中できますし、コーヒーを1杯頼んでしまえば、ずっといられる」
この店のコーヒーは1杯420円。カフェではおよそ4時間を過ごすという。
だが、肩身は「狭い」。以前、渋谷のスターバックスで2時間ほど仕事をしていたところ、「いろんな人ににらまれた」。席を探していたらしい若者たちには、「早くどけよ」と舌打ちされた。
以来、「なるべく人が来なさそうな場所のカフェを選ぶようにしている」が、このカフェでも「店員に直接OKをもらったわけではない」という。
コーヒー1杯とケーキで10時間
カフェで「風当りの強さ」を感じているのは、仕事民も勉強民も同様だ。今年6月にXに投稿された「カフェ勉強への風当たりが強い」という内容のポストに、現在までに1.3万件のいいねがつくほど話題になった。
WEBデザイナーの渡辺久実さん(40)も、ヘビーなカフェワーカーだ。平均で3~4時間、長いと10時間以上同じカフェにいることもある。
「家にこもっているとアイデアが浮かばないので、外でやっています」
10時間以上いると、さすがに引け目を感じるのでは?
「多少は申し訳なく思うので、ケーキを追加することもあります。でも、コーヒー1杯500円にケーキを合わせても1000円いかないくらい。それで集中できる環境が整うので、やめられません」
飲食店経営の専門誌の関係者は、カフェの需要の変化を指摘する。
あるカフェでは8割がカフェワーカーになった。コーヒーを求めてきてくれる常連さんに「居づらい」と言われてしまったという