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北朝鮮が短距離ミサイルを発射、韓国軍が発表 日本のEEZ外か
韓国軍合同参謀本部は28日、北朝鮮が午前6時40分ごろ、北部慈江道(チャガンド)の舞坪里(ムピョンリ)付近から日本海に向けて、短距離ミサイル1発を発射したと発表した。韓国軍が詳しい状況を分析している。日本政府によると、船舶などの被害は確認されていない。ミサイルが日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した可能性は低いとみられる。
韓国青瓦台(大統領府)は28日午前、徐薫(ソフン)国家安保室長らが出席して、緊急の国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開いた。今回の発射について「遺憾の意」を表明し、米国など関係国と緊密に協議する方針を確認した。
日本の菅義偉首相は28日午前、首相官邸で記者団に「弾道ミサイルの可能性がある。政府としてこれまで以上に警戒監視を強め、発射の状況について分析中だ」と述べた。関係省庁に対しては国民への迅速な情報提供や航空機・船舶などの安全確認、不測の事態に備えて万全の態勢を取ることを指示した。
北朝鮮は、今月15日にも短距離弾道ミサイル2発を発射し、日本のEEZ内に落下したと見られている。北朝鮮国営の朝鮮中央通信は16日に「鉄道機動ミサイル連隊」が射撃訓練を行い、「日本海上800キロの水域に設定された標的を正確に打撃した」と報じていた。28日には北朝鮮の国会に相当する最高人民会議の開催が予定されている。
日本政府は15日のミサイル発射の際、当初は日本のEEZ外に落下したとみられると発表し、その後に「EEZ内」と訂正した経緯がある。このため今回のミサイルについて慎重に分析している。【坂口裕彦(ソウル)、川口峻】
毎日新聞 2021/9/28 12:11(最終更新 9/28 12:14) 675文字
https://mainichi.jp/articles/20210928/k00/00m/030/089000c