あわせて読みたい
【中央日報】10月21日に韓国型ロケット「ヌリ号」初の打ち上げ、成功できるか
6月に全羅南道高興郡の羅老宇宙センターで韓国航空宇宙研究院が韓国型ロケット「ヌリ号」認証モデルをトランスポーターに載せて打ち上げ台に移している。[写真 韓国航空宇宙研究院]
全羅南道高興郡峰来面(チョンラナムド・コフングン・ポンレミョン)。高興半島からつながる橋を渡り内羅老島(ネナロド)に、さらに橋を越えると到着する。外羅老島(ウェナロド)南端にある羅老宇宙センター。打ち上げ場東側の組み立て棟には長さ47.2メートル、重さ200トンの宇宙ロケットが眠っている。20日ほど後の10月20日午前7時に組み立て棟の扉が開けば、韓国宇宙探査の一線を画するプロジェクトが始まる。2010年から純国産技術で開発してきた韓国型ロケット「KSLV-2」ヌリ号が初めての試験打ち上げに向かう日だ。ヌリ号は打ち上げ場まで1.8キロメートルの曲がりくねった山道を1時間ほど移動し、打ち上げ台に据え付けられる。打ち上げ予定時刻は翌10月21日午後4時。もちろん気象条件など全てが順調なことを前提としたスケジュールだ。
推進力75トンの液体ロケットエンジン4基を取り付けたヌリ号はこの日果たして火を噴いて宇宙に飛んでいくことができるだろうか。2013年に打ち上げに成功した初の韓国型ロケット「KSLV-1」は名前こそ韓国型だが、核心である1段部はロシアのロケットエンジンを導入して使ったものだった。今回は違う。航空宇宙研究院がAからZまで設計し、ハンファエアロスペースなど韓国の大企業と中小企業が純国産技術で作り上げた初めての作品だ。
日曜日の26日夜9時。羅老宇宙センターに電話をかけた。コ・ジョンファン韓国型ロケット開発事業本部長とオク・ホナム羅老宇宙センター長が外羅老島を守っていた。特にコ本部長は翌日朝の会議主宰に向け自ら300キロメートルの夜道を車を走らせちょうど到着したころだった。センター長のオク氏は「最善を尽くしてできるすべての点検をすでに終えた状態。成功しようが失敗しようがいまは人事を尽くして天命を待つとしか言えない」と話した。ヌリ号は10月の初の打ち上げを始まりに来年5月に2回目の打ち上げ、その後2027年まで5回の追加打ち上げが予定されている。このように全6回の打ち上げを通じてヌリ号の安定性と商業性を検証することになる。ヌリ号には1300個のセンサーが取り付けられており、打ち上げ後に異常の有無などのデータがリアルタイムで送られる。6回の打ち上げがすべて成功するかもしれないが、失敗した場合でもセンサーを通じて送られてきたビッグデータがその後の問題改善の重要な情報となる。
ヌリ号初の試験打ち上げが成功するかどうかは占い師でなければ話せないだろう。だが世界的にこれまで打ち上げられた宇宙ロケットの統計を見れば、初の打ち上げの成功率は30%に満たない。この日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は外羅老島を訪れるだろうか。政権の政治業績広報効果を狙うならば確率30%に賭けるものなので来ない方が良い。航空宇宙研究院の立場でも大統領の訪問は負担だ。そうでなくても焦眉の緊張状態なのに、VIPまでやってくるならば追加で神経を遣わなければならないことはひとつやふたつではない。打ち上げ成功確率にプラスよりはマイナスになるという話だ。
中央日報 2021.09.27 17:19
https://japanese.joins.com/JArticle/283313
10月21日に韓国型ロケット「ヌリ号」初の打ち上げ、成功できるか(2)
https://japanese.joins.com/JArticle/283314