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韓国の住宅事情 | 半地下だけじゃないオクタッパンとは?
韓国は学歴社会であり、格差社会だと言われています。
映画「パラサイト」でもお城のような豪邸に住んでいる人と、半地下で貧しい暮らしをする人が描かれていましたね。
この映画で注目されるようになった「半地下の家」は実際に韓国にたくさんあり、映画の中と同じように湿気やゴミ、浸水などに悩まされやすいようです。
半地下は家賃が安いので収入の低い人には助かるという一面もあるようですが、韓国にはもう一つ、格安の家賃で住める住まいがあり、それが「オクタッパン」と呼ばれる家です。
オクタッパンは「屋塔房」と書き、建物の屋上に作られたやや簡素な造りの小屋のような家です。
もともとは集合住宅などで冬季の貯水槽の凍結を防ぐための建屋でしたが、最近は貯水槽を屋上に作らなくなったために不要となり、家に作り変えられることが増えてきました。
オクタッパンの中にはキッチンやバスルームなどの水回りも整っていることが多く、また、広い屋上を自分のスペースとして使えたりもするので、友達とパーティーやバーベキューなどをして楽しめたりするようです。
ですが、屋上にぽつんと建っている小屋は夏は暑く冬は寒くなり、また他の人が屋上へ立ち入りにできるとプライバシーやセキュリティの心配もあります。
メリットとデメリットのあるオクタッパンですが、家賃の高騰するソウルで格安で住めるということもあり、夢を追う若者には人気があるそうですよ。