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大手ゲームメディア「アンチポリコレがゲームコミュニティに芽生えつつある」
「CONCORD」の失敗において,もう1つ話題になっているのが,“アンチDEI”とでも言うべき,ゲーム企業による政治的なスタンス強要に対して明確に批判や嫌悪を表明する声だ。「DEI」とは,「Diversity(多様性)」「Equity(公平性)」「Inclusion (包括性)」の頭文字を揃えた,元来は政府や企業の政策を示す用語であり,人種や性別,文化背景などに関わらず,さまざまな個人やグループのリプレゼンテーションの実現を目指すという,それそのものは非常に重要なマニフェストである。
「CONCORD」はヒーローシューターであるが,運動能力が低そうな体型や,平凡過ぎるコスチュームデザインが批判を浴びた。また,キャラクターシートにプロナウン(代名詞)が書かれているだけでなく,英語では“ボディ・ポジティビティ”(Body Positivity)と表現される,体型の多様性を認めようというあからさまな意図がインタフェースからデザインまで見え隠れしており,ゲーマーの多くが「DEI的プロパガンダ」と捉えたようだ。