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【中央日報】小泉氏の総裁選出馬発表に「韓国」は一度も登場しなかった
9月6日、自民総裁選に出馬した小泉進次郎元環境相の記者会見で、自らをフリーランスと明らかにした日本の記者が投じた言葉だ。「決着」をスローガンにして悲壮な表情で演説を続けていた中、その言葉を聞いて唇をかむ姿も中継画面に映し出された。
5年前に環境相として在職していた当時、気候変動対策を尋ねる質問に「楽しく、クールで、セクシーに」と答えたのが禍根だった。以降、その場面はオンラインに剥製されて「まぬけ」というイメージがつくことになった。質問を装った「暴言」と感じたはずだが、「過去の発言を反省している」とし「ご指摘を受けたことを肝に銘じて、あいつマシになったな、と思っていただけるようにしたいと思います」と対処した。
今後のテレビ討論を控えて自民党内では小泉氏を心配する声も出ているが、現在のところ小泉氏が総裁選で勝利して日本の首相になる未来が不可能には見えない。訪問先ごとに話題になり、メディアに露出する。出馬発表直後の7日の週末に東京銀座で街頭演説をし、「既得権益が認める範囲内でしか政策や改革が進められない党を変えていく」と声を高めた。小泉氏側はこの日の街頭演説に5000人以上が集まったと日本経済新聞などに明らかにしたが、記者が実際に現場で見たところ、外国人観光客など流動人口を除くと1000人程度だった。
小泉氏が首相になる場合に気になるのは韓日関係など外交問題だ。父の小泉純一郎氏(82)も首相在任期間(2001-2006)に靖国神社参拝を強行し、韓国と中国の反発を買った。小泉進次郎氏も今年8月15日に靖国神社を訪れたため、首相になっても参拝するのかという質問が出てきた。小泉氏は「今後については適切に判断する」としながらも、今まで参拝した理由については「国のために命をささげてこられた方々に感謝と尊崇の念、そして二度と同じようなことは起こさせないという平和への思い、これを向き合ってささげることは当然のことだ」と話した。
小泉氏としては愛国者の祖先に感謝を表すのは当然だと話すだろうが、帝国主義時代の過ちを「感謝」という言葉で包装できると考えるのだろうか。小泉氏が話す「決着」に韓日両国が解決できなかった難題は含まれなかったようだ。実際に小泉氏の出馬発表に「韓国」は一度も登場しなかった。
チョン・ウォンソク/東京特派員