藤井聡太王座が初防衛へ先勝　124手で永瀬拓矢九段下す

将棋の藤井聡太王座（22）＝棋聖・竜王・名人・王位・棋王・王将＝に永瀬拓矢九段（31）が挑戦する第72期王座戦五番勝負の第1局が4日、神奈川県秦野市で指され、後手の藤井王座が124手で勝ち、初防衛に向けて先勝した。第2局は18日、名古屋市中村区で行われる。

藤井王座は前期、当時の王座だった永瀬九段から3勝1敗でタイトルを奪取し、史上初の全8冠独占を果たした。藤井王座が今シリーズを制すると、全タイトル戦で防衛を達成する。

一方、タイトルを奪われた永瀬九段は今期、挑戦者として王座奪還を目指す。

終局後、藤井王座は「序盤はじっくりとした展開となったが、どうバランスを取ればいいか分からなかった。（第2局は）しっかり準備をして良い状態で臨めるようにしたい」、永瀬九段は「判断がかなり難しいと思い、良さを自覚することがなかった。（第2局は）精いっぱい準備をして臨みたい」と、それぞれ語った。