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『スウィートホーム』とかいうファミコンなのにクッソ怖いゲーム
8/29(木) 7:02 山口和則(ふたまん+)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d4b102c6df30553e8e7b4ede55e4a7d67b94ccf9?page=1
「ホラー」や「サスペンス」を題材にしたゲームの場合、やはり「グラフィック」や「サウンド」を活かした演出が怖さを引き立てます。最近のゲームはハード性能が向上したこともあって、実写と変わらないリアルさが特徴の作品も目立ちます。
しかし、昔のホラー系のゲームは怖くないのかというと実はそんなことはなく、それこそファミコン時代のゲームでも十分恐怖を味わえました。
そこで今回はファミコンのグラフィックにもかかわらず、怖さがにじみ出ていた、ホラー要素のあるゲームを振り返ってみます。
■「ガイコツ」や「ゾンビ」をド直球に描いた怪作
まず1本目は、アメリカ発のパソコンゲームをファミコンに移植した『悪魔の招待状』(ケムコ)。『ディジャブ 悪夢は本当にやって来た』『シャドウゲイト』に続く「ケムコ・アドベンチャーシリーズ」の3作目として発売されたコマンド選択式のマップ探索アドベンチャーゲームです。
交通事故後に消えた姉を探すため、不気味な洋館に足を踏み入れた少年が主人公で、ホラーでは定番の「館もの」のストーリーです。元がアメリカの作品だけに、魔術や悪魔といったオカルティックな要素が満載。幽霊とゾンビが混在する世界観は、まさに洋ゲーテイストです。
作中には得体の知れない怪異が多数出現し、後ろ姿だけは美しい女幽霊の骸骨や、自分の首を持った謎の男などが登場。ファミコンの少々チープなグラフィックで描かれた怪異は想像以上に不気味で、思わず「ゾッ」とさせられます。(※中略)
■光と影による巧みなグラフィック表現で恐怖を演出!
続いての作品は、任天堂が誇る名作アドベンチャー『ファミコン探偵倶楽部PARTII うしろに立つ少女』です。『ファミコン探偵倶楽部』シリーズといえば、2024年8月29日に35年ぶりの完全新作『ファミコン探偵倶楽部 笑み男』がニンテンドースイッチで発売されたばかりです。
同シリーズはサスペンス系の推理アドベンチャーとして知られ、その2作目にあたる『うしろに立つ少女』には怪談系のホラー要素がプラスされています。
とはいえ、本作における本当の恐怖シーンは怪談部分ではなく、ラスト付近のクライマックスに集約されていました。
舞台は、夕闇に包まれた学校の廊下。窓ガラスからは時折、雷のような光が差し込み、刃物を持った真犯人が少しずつ近づいてきます。その緊迫のシーンを描いたグラフィックは、ファミコンのドット絵とは思えないほど表現力が豊かで、プレイヤーの恐怖心をかきたてます。(※中略)
■ファミコン「史上最恐」の呼び声もある傑作!
最後に紹介したいのは、同名の映画をゲーム化したホラーRPG『スウィートホーム』(カプコン)です。名作『バイオハザード』の原型を作った作品とも言われ、ファミコンの「最恐ホラー」として知られています。
基本システムは、オーソドックスなRPGながら、随所に謎解きのイベントシーンが登場。そのとき表示されるグラフィックはどれもハイクオリティ。映画にも登場したフレスコ画(壁画)もファミコンで再現され、どこか悲しみを感じさせつつも不気味な雰囲気をしっかり踏襲しています。
さらにドット絵で描かれた不気味な洋館や、死人が出たときのグラフィックは、陰鬱で不穏な映画の雰囲気を見事に表現。日本のホラー映画特有の「じめっとした湿気のある粘着質な薄気味悪さ」を、ファミコンのグラフィックで再現したことに驚かされます。
原作となった映画『スウィートホーム』は監督・脚本を黒沢清氏、製作総指揮を伊丹十三氏が務めた日本屈指のホラーではありますが、個人的にはファミコン版『スウィートホーム』には本家の映画に匹敵するほどの怖さを感じました。
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)