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【説】縄文人が日本列島に到達したあと、弥生時代に北東アジアから、古墳時代に東アジアから別の人類集団が渡ってきて → 日本人に
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
縄文系と弥生系、大陸から日本列島にわたってきた日本人には2つのルーツがあるとこれまで考えられてきました。
しかし、金沢大学などの研究チームが石川県などの遺跡から出土した人骨のDNAを解析した結果、
さらに古墳時代に大陸からやってきた集団も、現在の日本人のルーツになっているとみられることがわかりました。
金沢大学などの国際研究チームは、富山市の「小竹貝塚」や金沢市の岩出横穴墓など、縄文時代から古墳時代にかけての遺跡で出土した12体の人骨のDNAを解析しました。
それらを北海道や九州などで見つかっていた縄文や弥生時代の人骨、中国などの大陸で出土した古い人骨のDNAと比較した結果、大陸の集団の遺伝的な影響が時代が進むにつれ強くなる傾向が明らかになりました。
研究チームは、縄文人が日本列島に到達したあと、弥生時代に北東アジアから、古墳時代に東アジアから別の人類集団が渡ってきて、遺伝情報が現在に受け継がれているとしています。
日本人のルーツは、これまで縄文系と弥生系の2つがあると考えられてきましたが、研究チームは、少なくとも3つの異なるルーツを持つことが明らかになったとしています。
研究チームの金沢大学の覚張隆史助教は「考古学の研究者とも連携しながら、さまざまな通説の再検証に挑みたい」と話しています。
09/18 13:02 NHK
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kanazawa/20210918/3020009269.html