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「韓国のSLBMには無言、なぜ我々のミサイルだけ…」 北朝鮮が米国に反発
◆「なぜ我々のミサイルだけ…」不満
朝鮮中央通信は17日、キム・ミョンチョル国際問題評論家の個人名義の「米国の二重基準は朝鮮半島問題解決の基本障害物」と題した文章を載せた。
キム氏は「最近、米国は我々が進行した自衛的な該当活動を『国際平和と安保に対する脅威』と文句をつけ、大変なことでも起きたかのように描写した」とし「誰を狙って特定時点に合わせて進行した『武力挑発』と規定しながら、我々の自衛権に属する措置を非難したのは傲慢で独善的な態度であり、典型的な米国式二重基準の集中的な発露」と主張した。
「特定の時点」に言及したのは、北朝鮮が同日の韓国のSLBM試験発射日程を狙って弾道ミサイル挑発をしたという分析に対する反論と考えられる。実際、キム氏は韓国の試験発射を「15日に偶然にも同日同時に朝鮮半島で響いた爆音」と表現した。
また「米国は北朝鮮の行動には米国と国際社会に対する脅威だと文句をつけ、南朝鮮の行動には緘口無言だった」と不満を表出した。「我々に対する病的な拒否感にその根を置く米国の二重的な形態は朝鮮半島問題解決の障害物であり、情勢激化の触媒になっている」としながらだ。
◆北「対話・圧力の両立は不可能」…制裁にも不満
米朝間の対話断絶の責任も米国に転嫁した。キム氏は「朝米対話の膠着状態が続いている原因も米国の二重基準にある」と指摘した。
また「我々は新しい米国政府が数カ月間、我々を対話に誘導する信号を送っていることについて知らないわけではない」と伝えた。韓米が持続的に北朝鮮への関与と人道的支援の意思を明らかにしながら対話テーブルに呼ぶジェスチャーを送っている状況を知らずに返答しないのではないということだ。
続いて「我々は対話そのものに反対したことはない」とした上で、「しかし米国が二重基準を握っている条件で、相手に対する尊重と公正性、平等が保障された対話が成立しないのは自明」と主張した。「我々に関するすべての問題で二重基準を見せる米国と向き合って座ったところで、いかなる進展もなく、彼らが望む時間を稼ぐことになるだろう」とも指摘した。
キム氏は、北朝鮮が常に非難してきた米国の「北朝鮮敵対視政策」に触れながら、北朝鮮との条件のない対話に開かれているが非核化措置前までは北朝鮮制裁を維持するというバイデン政権の原則も非難した。「対話と圧力は決して両立しない」とし「米国は自分たちの敵対視政策の撤回を担保しない限り非核化という言葉に言及すべきではない」と強調した。