あわせて読みたい
韓国でシャインマスカットが値崩れか 日本への権利料無しで韓国農家が「乱獲」
18日、韓国農林畜産食品部によると、昨年コロナで韓国の輸出が悪化した状況でも、新鮮農産物や加工食品は過去5年間の輸出金額および成長率で最高値を記録した。特に果物の中では、シャインマスカットを中心に「ブドウ」の輸出額が32.8%増加したことが分かった。
2018年に1億4300万ドルだったブドウの輸出額は、2019年には2億3500万ドルに増加し、昨年は3億1200万ドルに急増した。これはシャインマスカットの低温流通体系の構築と輸出最低価格管理のおかげだった。
シャインマスカットは、日本で作られたブドウ品種で、食感やビジュアルが優れ、マスカットの香りが強く、種が無いので食べやすい。韓国では2006年に初めてシャインマスカットの栽培を開始。2012年から日本にロイヤリティを支払うことなく栽培と輸出することができる正式な権利を獲得した。日本は品種登録後6年が経過するまで財産権の登録をしないとロイヤリティを受け取ることができないが、日本側が韓国に品種登録をしていなかった。
今や韓国のシャインマスカットの輸出額は、日本の約5倍に達しており、すっかり本家のお株を奪った形だ。日本のメディアでも、これを問題視する報道が度々なされているが、法的には「後の祭り」になってしまった。
そのようななか、韓国ではまた別の問題が発生しているようだ。シャインマスカットの人気が高いため、農家がこぞって栽培に乗り出した結果、品質(糖度)にバラツキが出て、価格が保たれなくなったと伝えられた。
ニュース1など韓国メディアは、シャインマスカットの価格は100gで5500~6000ウォン程度と高く、特に輸出価格は巨峰ぶどうに比べて3倍以上高いことを紹介しつつ、「最近、市中に流通しているシャインマスカットの価格と糖度はバラついている」と報じた。
同紙によると、シャインマスカットの商品性が高まり、全国のブドウ農家で巨峰など、従来栽培していたブドウの木を除き、シャインマスカットの木を植え始めた。シャインマスカットの木が成熟した果実を結ぶまでに少なくとも5~6年が必要なのだが、シャインマスカットが高価格を付けていることから、早く換金したいため、2~3年で収穫し売りに出す農家が現れ始めたのだ。「このため、市販されているシャインマスカットは糖度と価格が千差万別になった」とニュース1は伝えている。
同紙によると、あるデパートのフルーツ担当バイヤーは「全国のブドウ農家でシャインマスカットを無分別に栽培したため、シャインマスカットの糖度や品質がバラバラなった」と説明したという。
旧正月を前に、シャインマスカットの売れ行きは現在のところ好調と伝えられるが、品質が一定に保たれない状況が続くようなことがあれば、「悪貨は良貨を駆逐する」の論理(レモン市場の原理)により、韓国産シャインマスカット全体の価値が地崩れする可能性があるだろう。
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、
「日本にロイヤリティをやらないのは楽しいことだが、その割に価格が高すぎる」
「韓国が開発したものを中国が同じようにしたらボロクソだったろうに…我がふりを直そう」
「反日する奴らは食うなよ…」
「イチゴ種もヒュッ、ブドウ種もヒュッ…それで良いのかよw」
「ノージャパンと言いながらなぜ?やっぱノージャパンは愚か者だけがやるのかな」
「(日本人は)基礎研究をしっかりやる民族だ。果物や野菜も一度見ると、日本人は死ねほど研究・努力して最優良新品種を作り出す。韓国は常にそれを持ってきて栽培だけする」
「こんなこと全国民が知っていることだからもう報じるなよ…」
「そんなに美味いと思わない」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。