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【円安誘導で購買力低下】 円安の「麻薬」に頼り続け、日本円の購買力は70年代に逆戻り
実質為替レート指数は
2010年からでも3割低下
「実質為替レート指数」というのは、現実の為替レート(上の例では、第2年目に1円=110分の1ドル)と、購買力平価(1円=100分の1ドル)の比率を100倍した値(上の例では91)をいう。
これは、ある国の国際的な購買力がどのように変化したかを、基準年次を100として示すものだ。
冒頭で述べたのは、2010年を100とする実質実効為替レート指数だ(「実効レート」は、対ドルだけでなく、さまざまな通貨との関係を総合的に示す指数)。
この値が、現在では70程度になっている。つまり、日本人の国際的な購買力は10年に比べて3割程度低下したわけだ。
この値は、1995年には150程度だった。だから、いまの日本人は、その頃の半分以下の価値のものしか外国で買えない。そして、これは70年頃と同じ状態ということだ。
円安という「麻薬」で誤魔化して、
技術開発、生産性向上を怠った
技術革新などによって日本国内の生産性が上がれば、円高になっても企業の売り上げや利益は増えるので、株価も上がる。それだけでなく賃金も上がる。
1980年代頃までの日本では、このようなことが起きた。
ところが、90年代中頃から日本経済は変質した。
生産性が上がらなくなったのだ。図表3に見られるように、購買力平価で評価した1人当たりGDPがほぼ横ばいになってしまった。
このため、円高になると輸出企業の売り上げや利益が減って、株価が下がる。そのため、市場の実勢に逆らって円安を求める圧力が強まった。
日本の生産性が上がらなくなったのは、日本が新しい技術体系(とりわけ、インターネットを中心とする情報技術)に対応できなかったためだ。
隠れた賃下げのトリック
見抜けないできた革新勢力
ところが、円安になれば、企業の利益が回復し、株価が上昇するので、あえて技術革新をする必要性は感じられなかった。
技術開発には投資が必要だし、労働者の配置転換も必要だ。そんな努力をしなくても、円安で誤魔化せるのなら、そのほうがずっと楽だ。
円安とは痛み止めの麻薬のようなものなのである。本当に必要だったのは、技術開発による生産性の向上だった。
しかし実際に行なわれたのは、国際的に見た日本人の賃金を下げることによって、利益を増大させることだった。
それが続いて、ついに「50年前に逆戻り」というところまできてしまった。これは、経済成長率が鈍化したことと、円安になったことによってもたらされたものだ。
自民党が企業利益や株高を追求するのはやむを得ないかもしれない。問題は、労働者のための政治勢力であるはずの革新勢力が、隠れた賃下げのトリックを見抜けなかったことだ。
そして、いまに至るまで騙され続けている。その責任は重い。
(一橋大学名誉教授 野口悠紀雄)
国内は不況になるんだろ?
円高で喜ぶのは競合する中韓だ
円安の代償が労働者の賃下げという話をしてるのよ
雇用優先でみんなで貧乏になろうが政策だから
日本人のメンタルにもぴったり
もう日本に成長の余地はないよ
つまりここから下降曲線を描くということは・・・
・国民をして【無意味・無効果】の行動に特攻させた希代の愚か者を
子や孫、末代まで語り継げ
ユーチューブ「西村康稔 コロナ」で検索
円高の時代は「円高不況だ!」と散々騒がれていた。
今度は円安になれば「円安で日本は滅びる!」かよ。
どっちなんだ?
一言でいえばシュリンクフレーション?
輸入品は高くて買えなくなる昔に逆戻りするかもね
現在の為替レートはほぼ妥当ではないか
引用元:【円安誘導で購買力低下】 円安の「麻薬」に頼り続け、日本円の購買力は70年代に逆戻り [カレー丼★]
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