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【韓国】対馬の盗難仏像が偽物だと主張し続けた韓国検察、本物だという文化庁の鑑定結果を受け入れる
韓国の窃盗犯が、対馬の観音寺から盗んで持ち込んだ高麗金銅観世音菩薩坐像が偽物だという主張が撤回された。
テジョン(大田)高裁は15日、チュンチョンナムド(忠清南道)ソサン(瑞山)市のプソク(浮石)寺が韓国政府を相手取って起こした有体動産引渡控訴審を開かれた中、政府を代理した検察が「金銅仏像と結縁文の真偽について、これ以上争わない」と明らかにした。
1330年に浮石寺でこの仏像を製作したという文化財庁の鑑定結果を受け入れることにしたのだ。
検察は、ことし7月の裁判で、窃盗犯が2021年この仏像を盗んで釜山港を通関させる時に「贋作」という所見を出した鑑定委員を証人として申請し、偽物であると主張し続けてきた。
代わりに裁判の進行に関わった検察と、浮石寺の立場は食い違った。
検察は「観音寺が昨年末、『明確な所有権を主張するため裁判に参加する』と言っていただけに、観音寺側が参加するまで延ばすべきだ」と主張する一方、浮石寺側の弁護士は「観音寺の参加意思がはっきりしていない。進行を続けて結論を出すべきだ」と反論した。
結局、裁判部は「次の公判までに観音寺の参加意思がはっきりしなければ、裁判を終結する」と明らかにした。
次の裁判は11月24日午後3時に開かれる。
事件は、韓国文化財窃盗団が2012年10月に日本に渡り、観音寺からこの金銅仏像を盗んできて、日韓間の外交摩擦に飛び火した。
仏像は高さ50.5cm、重さ38.6kgで、1330年に浮石寺が製作したが、その後倭寇の略奪によって日本に渡っていったと推定されている。
韓国初の国外文化財訴訟となったこの裁判で、窃盗団は「日本が略奪した文化財を持ってきたのだから、我々は愛国者だ」と主張した。
1審で裁判部は「仏像に高麗国瑞州(瑞山)という記録はあるが、移転された記録がない」として浮石寺の所有権を認めた。
日本が韓国政府に遺憾の意を表して返還を要求しているが、裁判が終わっていないので、仏像は現在、大田国立文化財研究所に保管されている。
2021/09/16 12:36配信 WOW!Korea
https://www.wowkorea.jp/news/korea/2021/0916/10315277.html