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パリ五輪で韓国の選手らと自撮りした北朝鮮選手に処罰の危機=韓国ネット「笑っただけで?」「哀れだ」
2024年8月22日、韓国・国民日報は「パリ五輪に参加した北朝鮮の選手らが思想調査を受けており、表彰台で韓国の選手らと自撮りした選手が処罰される可能性がある」と伝えた。
記事によると、パリ五輪に参加した北朝鮮の選手らは15日に帰国した後、平壌で思想調査を受けている。思想調査実施の理由は、北朝鮮当局が海外滞在を「非社会主義文化に接して汚染される行為とみなしているため」だという。
北朝鮮の選手らはパリ五輪に参加するにあたり、他国の選手と接触しないよう指示を受けたといわれており、これに違反した事実が確認された場合、処罰の対象になる可能性がある。韓国、中国の選手らと表彰台で自撮りし注目を集めた卓球混合ダブルス銀メダリストの李正植(リ・ジョンシク)、金琴英(キム・グムヨン)については、否定的な評価がつけられた報告書が提出されたとされている。
李と金は表彰台で、銅メダルを獲得した韓国の林鐘勲(イム・ジョンフン)、申裕斌(シン・ユビン)、金メダルを獲得した中国の王楚欽(ワン・チューチン)、孫穎莎(スン・インシャー)とスマホの自撮りで記念撮影をした。今回の五輪では、表彰台での自撮りを可能にした「ビクトリーセルフィー」プログラムが史上初めて実施された。
報告書には「当局が第1敵国とみなす韓国の選手がすぐ横にいるにもかかわらず、ニヤニヤと笑みを浮かべた」との内容が含まれた。李については「表彰台から降りた後、他国の選手を凝視して笑った」、金については「自撮りの際に笑顔を見せた」と指摘したという。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは「笑っただけで?とんでもない集団だな」「それならなぜ五輪に参加させたの?」「北朝鮮を代表して戦ったのに、一瞬の笑顔も許されないのか」「メダルを取ってもそんな扱いをされるなんて、若い選手らが気の毒」「北朝鮮らしい。これが、正常な政府ではないという強力な証拠だ。北朝鮮政権は一日も早く滅びるべき」「世界に類を見ない人権抹殺国家。国民を囲われた養殖場の魚程度に考えている北朝鮮の国民があまりに哀れだ。彼らが表現の自由を手にする日がやって来ますように」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)