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【朝鮮日報コラム】夏の甲子園ベスト4進出決めた京都国際高校 NHKで韓国語の校歌が流れても日本では何の騒ぎにもならなかった
校歌に出てくる「東海」は韓国を基準とした東海を意味する。この海の公式の日本名は「日本海」だ。日本の公共放送が自国の領海を他国の基準に従って歌う場面を放映したというわけだ。しかし、これに対して日本社会で非難の声が巻き起こったとか、NHKに抗議が殺到したとかいう話は聞いていない。韓国語が聞き取れないからだとも考えにくい。NHKでは歌詞の日本語字幕に「東海」を「東の海」と、事実上そのまま翻訳したものを流した。歌詞の日本語訳は「東の海を 渡りし 大和の地は」だ。
京都国際高校の善戦をきっかけにNHKで繰り返し流れる「東海」という単語と、これに対する日本人の無関心な態度を目にしつつ、日本の植民地支配からの解放記念日「光復節」(8月15日)に韓国で起こった出来事を振り返ることになった。同じく公営放送であるKBSはこの日、イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニのオペラ『蝶々夫人』を放映して激しい抗議を受けた。オペラの第1幕に出てくる日本の伝統的な婚礼シーンに日本の国歌『君が代』が流れるという理由でだ。「光復節になぜ『君が代』を流すんだ」という視聴者からの非難が殺到すると、KBSは「制作スタッフのミス」だとして慌てて謝罪した。
韓国と日本の国民感情を同じ物差しで評価することはできない。植民地の歴史を覚えている韓国国民は日本に関連する事案に敏感で、即時に反応するのが当然だ。光復節に日本を舞台にしたオペラを流したKBSの無神経さを批判するというのは無理もない。それでも、ヨーロッパの巨匠の代表的オペラで『君が代』が少しだけ流れるからと言って、私たち韓国人がそこまで敏感に反応しなければならないのかは、一度考えてみるべき問題ではないかと思う。韓国の経済水準は既に日本に追いついており、何よりも文化的には日本を追い抜いたと世界で評価されているという事実を考えれば、なおさらだ。
キム・ドンヒョン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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