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金子達仁氏 パリ五輪での中東の笛ならぬフランスの笛に疑問「全世界が見ちゃった。それで本望なのか」
スポーツライターの金子達仁氏(58)が13日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」(月~木曜前8・00)に生出演。パリ五輪で頻発した判定をめぐる話題について語った。
金子氏は今回のパリ五輪について「パリで今回オリンピックをやったことのデメリットがこれから噴出する気がする。近年の西ヨーロッパで開催されるオリンピックとか(サッカーの)W杯って以前のような国威発揚じゃなくて、自国のファンをつくるためのイベントだと思っている。2006年のドイツW杯に行かれた方の中で、第2次大戦の悪いイメージを持っていた方がドイツ人のイメージが変わったという方が多い。2012年のロンドン五輪の時もロンドンの街自体が笑顔で迎えましょうみたいなことをやっていたわけですね。
あの無愛想なイギリス人たちが。確かにイギリス人に対するイメージが変わった。今回パリで何が起こったかというと、例えば選手村の食事がまずい。僕らは美食の国、フランスというイメージがあるじゃないですか。今回のオリンピックで初めてフランスやパリの存在を知った小学生たちってフランスの飯ってまずいっていうイメージが多分すり込まれちゃったと思う」と語り始めた。
また、パリ五輪で頻発した誤審騒動についても「サッカーとかハンドボールの中東の笛っていう言葉を使ったじゃないですか。ひどいホームタウンディシジョンで。僕らはどこか中東に対して遅れている国だからそういうことが起きると思った部分もあったんですけど、今回は思い切りフランスの笛が起きまくったじゃないですか。2002年の韓国(サッカーW杯)でも言われた。それに近いものを今回のフランスがやっちゃったんじゃないか。これからの50年、100年を考えるとフランスのイメージを大きく損なうきっかけになると思いました」と自身の見解を語った。
パーソナリティーのフリーアナウンサー・垣花正が「フランス人ってものすごいプライドが高いじゃない、そういうことやる国よねって言う人もいた。でも、結局はフランスのイメージがそうなっちゃったってことですよね」と話した。
金子氏は「少なくとも1998年のフランスの(サッカー)W杯ではフランスの笛はあんまり感じなかったんですけどね。今回はいろいろありましたよね」と振り返った。
中東の笛についても金子氏は「予選の話じゃないですか。今回はオリンピック本大会で全世界が見ちゃったわけですよ。フランス人って勝つためにそこまでやるんだっていうのはどうなんだろうな。フランス人はそれで本望なのかなという気はします」と疑問を呈した。
垣花も「柔道の団体戦のあのルーレットしかり、フランスが勝ちそうだったバスケットボールの最後のファウルにしても最後触ってないですからね。この2つのシーンにしても不信感じゃないですか。いろんな競技で、それぞれの国の人たちがあれ?と思ったシーンが山ほどあったんでしょうね」と納得。
金子氏も「どこかでフランスに対する不信感を刻んじゃったと思うんですよね。これは結構デメリットだと思います」と続けた。
一方でパリ五輪のメリットについて金子氏は「フランス人を熱狂的に応援しつつ、試合が終わると対戦相手に対して本当に拍手を送るフランス人の気質はさすがやな、と。この人たちはもちろんフランスも愛しているけど、同じようにスポーツも愛してるんだなというのを凄く感じさせてくれた。それは素敵でした」と話した。