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パリ五輪の柔道判定問題で新騒動 イタリア連盟が正式抗議→国際柔連が反論「透明性と公平性は最優先事項」
https://the-ans.jp/paris-olympic/445276/
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パリ五輪の柔道の結果について、イタリア柔道連盟が国際柔道連盟(IJF)にかみついた。3位決定戦での不可解判定など、複数試合においてイタリアに不利な判定が下されたという内容で正式に抗議したものの、IJFはこの主張に真っ向から反論。公式サイトで「完全な透明性と公平性などは五輪にも当てはまる」としている。
問題の発端となったのは、28日に行われた女子52キロ級。イタリアのオデッテ・ジュフリダは準決勝でディストリア・クラスニキ(コソボ)にゴールデンスコア方式の延長戦で3つ目の指導を受けて反則負け。ラリサ・ピメンタ(ブラジル)との3位決定戦でも延長戦で3つ目の指導を受けて反則負けで銅メダル獲得を逃した。
アルバニアメディア「KOHA」はジュフリダが敗れた2試合が「どちらの試合も同じ審判だった」と伝えており、その後、イタリア五輪委員会と同連盟から審判への疑惑が出てきたことを報じている。翌29日には男子73キロ級に出場したイタリアのマヌエル・ロンバルドが準々決勝でアキル・ジャコバ(コソボ)に延長戦でまたも指導3つの反則負けを喫したことで、疑惑が深まったようだ。
こうした動きに対し、IJFは公式サイトに「イタリア柔道連盟が疑惑を向けた結果の操作に対する反論」との見出しで記事を公開。「完全な透明性と公平性、中立なレフェリング、国際柔道連盟の審判ルールへの徹底的な遵守、あらゆる試合のランダムな審判の選出――これらはあらゆる試合・大会で国際柔道連盟が求める最優先事項だ。当然ながら、これは五輪にも当てはまる」と突っぱねた。
記事内では、パリ五輪に選出された審判団は国際大会で十分な実績のある世界最高の人材であることや、審判割り当てはIJFの競技ソフトウェアを使用して行われ、その結果は完全にランダムであると国際的にも認識されている、といった主張がなされている。今大会は日本も判定を巡り、たびたび議論が沸き起こっている。
(THE ANSWER編集部)