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【パリ五輪】カリニ、性別不詳のボクサーとの試合46秒で途中棄権し号泣「パンチ強すぎ」
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7242ae43be2d2545c638699b30cec653d8e287c
パリ五輪は1日、ボクシング女子66キロ級2回戦が行われ、イマネ・ケリフ(アルジェリア)がアンジェラ・カリニ(イタリア)に勝利した。開始46秒でカリニが棄権。ケリフは昨年の世界選手権で性別適格性検査に不合格となり、出場権を剥奪された過去がある。激怒していたカリニは「あれほど強いパンチを受けたことは今までなかった」と語っている。
初回、序盤からケリフの強打を浴びたカリニは、棄権を選択。納得いかない様子で怒りの声も上げていた。ケリフの勝利が場内にコールされると、カリニは膝をキャンバスにつけて号泣。握手などは交わさずリングを降りた。英高級紙「テレグラフ」は試合後、「あれほど強いパンチを受けたことは今までなかった」と話すカリニのコメントを紹介。鼻を骨折した可能性もあると伝えた。
カリニは「私は諦めなかった。でも、1つのパンチが痛すぎて、もうたくさんだと言ったの。私は胸を張っていくわ」とコメント。エマニュエル・レンツィーニコーチは、試合前からイタリアの多くの人が「お願いだから戦わないで。相手は男だ。あなたにとって危険だ」と止めようとしたが、カリニは戦うことを選んだと明かした。
英紙「ザ・ガーディアン」などの海外メディアによると、ケリフは国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年世界選手権でDNA検査を実施した際、XY染色体を持っていることが証明されたとして、出場権を剥奪されている。ただ、IBAはガバナンス問題と一連の審判スキャンダルをめぐる長年の問題のため、パリ五輪のボクシング運営を禁止されている。
「ザ・ガーディアン」は「パリ五輪のボクシングは現在、IBAよりも緩いルールを持つIOCのパリ2024ボクシングユニットの管轄下で運営されている」と指摘。ケリフが出場できる背景を伝えていた。
ケリフは2021年東京五輪はライト級で出場し、準々決勝まで進出していた。
THE ANSWER編集部