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【AERA】開幕投手ながら2軍暮らしが続く阪神のエース・青柳 トレード・FAで移籍の可能性も?
転載元: https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1722068345/
リーグ連覇を目指し、後半戦で大型連勝を狙いたい阪神。その先発ローテーションの中に青柳晃洋がいない。
昨年に続き、今季も2年連続で開幕投手を務めたが、不安定な投球で3度のファーム降格を経験。6月1日に登録抹消されると、2カ月近く1軍のマウンドから遠ざかっている。
「ボール球先行の投球でカウントが苦しくなり、痛打される場面が目立ちます。昨年8勝止まりにもかかわらず、岡田彰布監督はシーズンMVPに輝いた村上頌樹でなく、青柳を開幕投手に指名しました。期待は大きいですが、ファームでの登板でも試行錯誤が続いている。復活してほしい投手であることは間違いないのですが……」(在阪スポーツ紙デスク)
■日本一の昨年は不完全燃焼
21、22年と2年連続最多勝をマーク。とくに22年は13勝4敗、防御率2.05で最優秀防御率、最高勝率(.765)と「投手3冠」に輝いた。山田哲人(ヤクルト)、坂本勇人(巨人)、宮崎敏郎(DeNA)ら右の強打者に相性が良く、マウンド上の表情は自信に満ちあふれていた。
エースの地位を築いたかに見られたが、昨年は8勝6敗、防御率4.57と不本意な結果に。オリックスと対戦した日本シリーズ7戦目で先発してチームの38年ぶりの日本一に貢献したが、不完全燃焼だった。巻き返しを誓った今季だが、8試合登板で1勝3敗、防御率3.83という成績だ。
他球団のスコアラーはこう分析する。
「課題だった制球力が改善されてタイトルを獲得しましたが、青柳の一番の武器は球威十分の直球です。球速表示は145キロ前後と速くないですが、変則的なフォームから右打者の懐に食い込んでくるような軌道で、球速表示以上の威力があるので打者が差し込まれる。今はコーナーを丁寧に突こうと考えるあまり、直球の強さが失われて変化球も見極められるようになっている。もっとアバウトに腕を振ってストライクゾーンにどんどん投げこまれた方が厄介ですね」
■来季はFAで移籍の可能性
エースとして結果を出さなければいけないという心理が、投球を慎重にさせる部分があるのかもしれない。阪神は村上、大竹耕太郎、才木浩人、西勇輝、ビーズリーと先発のコマがそろっている。
左腕エースとして期待される伊藤将司は本調子ではないが、及川雅貴、門別啓人が控えて層が厚い。故障でリハビリから復活を目指す高橋遥人も7月20日に育成から支配下に復帰した。先発での序列を考えると青柳の立ち位置は微妙になっている。
注目されるのはFAの動向だ。今季は厳しい状況だが、1軍でプレーすれば来季中に国内FA権を取得する可能性が高い。
「今後のパフォーマンス次第ですが、先発陣がコマ不足のヤクルトや、バンテリンドームと相性が良いので中日は獲得に動く可能性が考えられます。復活を模索するために、環境を変えるのも選択肢の一つです」(前出のスポーツ紙デスク)
FA権取得が間近の選手だが、トレードという選択肢もある。前述したように、阪神の先発陣は充実している。一方で、前半戦に貯金を積み重ねられなかった要因は深刻な貧打だった。
大山悠輔、佐藤輝明、森下翔太とクリーンアップを担う選手たちが打撃不振で前半戦にファーム調整を経験。ノイジー、ミエセスも戦力として稼働していない。前川右京、野口恭佑とイキのいい若手が台頭してきているが、打線の軸になる強打者を補強できれば、得点力がグッと上がる。
「青柳は功労者であることは間違いないが、他球団に移籍した方がチャンスが増えるならファーム暮らしにしておくのはもったいない。かつてはトレードにマイナスのイメージがありましたが、今は違います。飼い殺しになるなら、他球団で輝いた方がいいと判断する球団が増えています。選手も必要とされる球団に移籍することは、野球人生の貴重なプラスアルファになります。たとえばロッテはトレード移籍した選手が活躍するケースが多く、先発陣が盤石とは言えないチーム事情があります。吉井理人監督は投手の能力を引き出す力に長けているので、青柳の獲得に動いても不思議ではないと思います」(プロ野球を取材するフリーライター)
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