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中学校の部活、全員加入から「自由選択」に変化…「社会活動部」などを設置する学校も
「全員加入」については「やりたいことが決まっていればいいが、やりたくなくて無理やり参加する生徒もいる」「部活以外にやりたいことがあるのに時間が取れない」といった声が以前からあった。
本年度から「自由選択制」を導入した田辺市内のある中学校では、昨年度から保護者に説明を重ね、移行準備を進めてきた。特に反対の声はなく、移行後も在校生の大半が所属クラブに残った。1年生は初めから所属しない生徒もいる。
「全員加入」の学校でも、「社会活動部」などの名称で、部活動以外にやりたいことがある生徒、ない生徒の受け皿を設けているケースが多い。「部」としての活動はなく、各自の取り組みたいことができるため、「実質的に自由選択制」という。
学習指導要領には「部活動は生徒の自主的、自発的な参加によって行われるもの」とある。高校生や大学生などでつくる「日本若者協議会」は2022年にスポーツ庁に「部活動の強制加入撤廃」を要望している。
部活動を巡っては、少子化の影響で部員が集まらないことや、指導する教員の長時間労働といった課題も指摘されている。
自由選択制のある中学校の教員は「スポーツや文化活動に打ち込んだり、同級生や異学年との交流を通じて人間関係を築いたりすることは、心身の育成にとって望ましい。時代の流れではあるが、できれば入部してほしい」と部活動の利点も強調した。
[紀伊民報]
2024/7/8(月) 16:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/14a2aa323293393c53594ccac0306f5d26bc99f2