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西武HD株主総会で2年連続で山川穂高が俎上に「タンパリング疑惑」「損害賠償請求」
西武ホールディングス(HD)の第19回定時株主総会が21日、埼玉・所沢市の西武第二ビルで開催された。
昨年は知人女性に性的暴行をしたとして、強制性交容疑で書類送検された山川穂高内野手(のちに不起訴処分)について、株主が解雇を求めるなど紛糾したが、今年も質疑応答では同選手に対する株主の怒りと質問が相次いだ。
昨オフに国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクに移籍した山川だが、2022年の球宴第1戦の試合前練習で楽天・浅村が「アグー(山川の愛称)、ソフトバンク行くってよ!」と発言したとされる音声動画が一部SNS上で流失。このため、株主は「タンパリング(事前交渉)が疑われる事例。これはもろ、タンパリング。追及してNPB(日本野球機構)に訴えないのか。それをしないままだと非常に情けない」と質問した。
これに対し、西武・奥村剛球団社長(56)は「山川選手につきましてはFA制度にのっとった移籍。タンパリングについては事実を確認しておりません」とした上で、「山川選手に限らず、ライオンズの選手であることの誇りや喜びを感じてもらえるよう、これまでもいろんな形で環境面の整備をしたりしてきた。これからも球団としては選手と日頃からしっかりとコミュニケーションを取りながら、私ども(西武)で長く活躍してもらう選手を育てて参りたい」とした。
さらに別の株主からも昨年の山川の不祥事に対して「西武グループ全体の影響や損失額、損害賠償請求をしないのか」との質問も飛んだ。奥村球団社長は「昨年は大変ご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ありません。当球団に所属している時点では無期限の公式戦停止処分としていましたが、その間、コンプライアンス、社会的責任については外部の有識者とも相談してまいりました。〝不法行為〟というところには、今のところ考えておりません」と回答した。(東山貴実)
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