あわせて読みたい
タリバンの米揶揄する写真に、米国内が激しく反応 硫黄島で星条旗掲げる象徴的な写真模す
(上)タリバンの米揶揄する写真
(下)第二次世界大戦時にアメリカが日本の硫黄島に星条旗を掲げた写真
タリバンの米揶揄する写真に、米国内が激しく反応
米軍を揶揄するタリバンの写真がSNSをはじめとした様々なメディアに拡散されたことで、アメリカ国内に怒りの渦が巻き起こりました。
タリバン軍の一部隊は、米軍が20年成果を出せなかった後にアフガニスタンから不名誉な撤退をすることを嘲笑しようと、第二次世界大戦時にアメリカが日本の硫黄島に星条旗を掲げた写真を模した行動を取りました。
公開された写真には、撤退する米軍から手にいれたと見られる軍服を着たタリバン特殊部隊のメンバーが、自分たちの旗を立てる様子が写されています。
この写真がSNSをはじめとした様々なメディアで拡散されたことで、アメリカ国内には怒りの渦が巻き起こりました。アメリカ人の多くは、この写真を「自分たちへの侮辱の極地」と受け止めました。
一方で、数日前にはアメリカの企業が、米航空機からアフガニスタン人が落下する瞬間をプリントしたTシャツを作り販売するという、非人道的な行為を行っています。
米議会のエリス・ステファニク下院議員は、タリバンによる嘲笑的写真について「これはバイデン大統領が全世界に残す遺産だ」としました。
故ジョン・マケイン上院議員の娘で、元テレビ番組司会者の保守派コラムニスト、メーガン・マケイン氏も、「我々は全世界の物笑いの種になった」と語っています。
アメリカは1945年、日本本島から約1000km離れた硫黄島を占拠しようと海兵隊員7万人を投入しましたが、この島を防衛する2万1000人の日本兵により甚大な被害を受け、7000人の米兵が戦死しました。
しかしついに同年2月23日、6人の米兵によって同島の頂上に勝利を象徴する星条旗が上げられました。