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もっとも、これは予想された不振だ。現実的に考えれば、1勝すらも難しかった。奇跡はなかった。
KCCはUAE・ドバイで開催中の「バスケットボールチャンピオンシップリーグ アジア」(BCL Asia)でグループ全敗を喫した。
グループBに入ったKCCは、初戦でイラン王者シャーダリ・ゴーガンに79-102、第2戦で日本のBリーグ王者・広島ドラゴンフライズに77-107、第3戦でインドネシア王者ペリタ・ジャヤに91-98といずれも敗れた。
これで3戦全敗のグループB最下位とし、ベスト4進出に失敗した。
「選手のコンディションが良いはずがなかった」
大会前から、KCCは茨の道を予想していた。
5月初旬のKBLチャンピオン決定戦で優勝したKCCはその後、優勝イベントやメディアインタビューなどをこなしたことで、選手がまともに休養を取れなかった。
結局、BCL Asia開催1週間前に選手が再び集まり、練習とも言えない練習を行った。コンディションを万全に整えるには、時間があまりに足りなかった。
KCCの関係者は、「日本と中国は大会(BCL Asia)が迫ったタイミングで自国リーグが終了した。イランは西アジアリーグを行い、今大会にすぐ参加した。しかし、我々は1カ月ほど期間が空いた後、再びコンディションを整えて大会に参加しなければならない状況だった」と吐露。
「チャンピオン決定戦にすべてを注いだ選手たちを休ませず、今大会のために練習を続けることもできない。FIBA(国際バスケットボール連盟)にも我々の状況を伝えたが、ほとんど通じなかった。一方的な通知形式の大会だった。グループの組分けさえも、ドバイに出発する2~3日前に明らかになった」と残念がった。
チャンピオン決定戦終了後、ラ・ゴンア(35)とアリゼ・ジョンソン(28)との契約が終了したKCCは、BCL Asiaを戦うためだけに、新外国人選手2人を短期契約で加えなければならなかった。
7~10日間のみの短期間でプレーできるする選手を見つけることは難しい。辛うじてデオン・トンプソン(35)、アルフォンゾ・マッキーニー(31)と契約して大会に臨んだが、マッキーニーは大会初戦で膝を負傷し、1試合のみのプレーでチームを離脱した。
コーチ時代含め25年近い指導歴を持つチョン・チャンジン監督でさえも、今大会で活路を見出すことは難しかった。
選手たちがまともにプレーすることもできず、試合そのものをこなすことが大変だった。主力の一人であるソン・ギョチャン(27)はプレーできる状態ではなかった。
チョン監督は「日程上、選手たちのコンディションが良いはずがなかった。まかり間違えば負傷者が出る状況であり、心配だった」としながらも、「次の大会にも参加することになれば、何とかしっかり準備しなければならないと思う」と残念がっていた。