北海道新聞
【奈井江】空知管内奈井江町の北海道猟友会砂川支部奈井江部会がヒグマ出没時などに対応する「鳥獣被害対策実施隊」の活動を辞退した問題で、町が同部会への依頼を断念したことが10日、分かった。町はヒグマの捕獲や捕獲後の殺処分を同部会に所属していない町内のハンターや他の民間事業者に委託する協議を進めている。
三本英司町長は北海道新聞の取材に対し「同部会にこれ以上無理強いはできないと判断した」と述べた。山岸辰人部会長(72)は「町が断念すると判断したなら、部会として問題はない」と話している。
同部会は報酬の低さなどを理由に5月19日に参加を辞退する旨の書面を町長宛てに送付。町は同24日に報酬を増額する方針を固め、協議の再開を模索していた。