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「北朝鮮にはもう風船がないので当分飛ばせないはず」…韓国軍の予測、わずか6日で外れる
北朝鮮は先週末に2回、いわゆる「汚物風船」を再び韓国に飛ばした。通算で3-4回目となる今回の汚物風船は首都圏、江原道、忠清北道など各地で発見された。ただし今月1日と2日の1-2回目とは違い今回韓国国内で財産被害は発生しなかった。2回目の時は駐車場に止めてあった車の窓ガラスが割れ、仁川国際空港で航空機の発着が遅延するなどの被害が発生した。
韓国軍合同参謀本部が9日に発表した内容によると、北朝鮮は8日夜から9日午前10時までの間に330個以上の汚物風船を韓国側に飛ばし、うち約80個が地上に落下したという。発見された場所は北朝鮮に近いソウル、京畿道、仁川、江原道に集中していた。風船について合同参謀本部は「内容物を分析したところ、安全上問題となる物質はなかった」「関係機関と緊密に協力しながら対応に当たっている」などと説明した。9日夜に4回目の風船が飛来した直後の夜10時15分ごろ、ソウル市は「風船がソウル上空に飛来した」として市民に緊急メールを送付するなど注意を呼びかけた。
風船が2回目に飛来した直後、韓国軍と専門家は「今後北朝鮮は風船を再び飛ばす可能性は低い」と予想していた。通常だと1年分に相当する1000個の風船をわずか数日で飛ばしたため、風船やタイマーなどが不足すると考えられたからだ。ところが北朝鮮はそれからわずか6日後に再び風船を飛ばしてきたため、韓国軍の予想は完全に外れた。
各地の自治体などによると、今回発見された汚物風船には紙やビニールのごみなどが入っていたという。中には油とみられる物質、中国語が書かれた包装紙もあった。
ソウル市内では今回市民から68件の通報が入り、ソウル市は8日夜から非常対策チームを立ち上げた。仁川では32件の通報があり、中区の安全海域防御司令部と沿岸埠頭(ふとう)沖合、西区の黔丹高校、南洞区の幼稚園、弥鄒忽区の集合住宅屋上など各地で風船が発見された。京畿道では高陽市、坡州市、軍浦市、水原市などで消防署に合計15件の通報があった。江原道では洪川郡や春川市などで3件、忠清北道では永同郡で1件の通報があった。
仁川=イ・ヒョンジュン記者、チェ・ヨンジン記者、水原=キム・ヒョンス記者
朝鮮日報 2024/06/10 17:05
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2024/06/10/2024061080044.html