あわせて読みたい
<第103回東日本学生相撲選手権>団体戦は日体大が2年ぶり10度目の優勝!大会前、先輩・大の里の激励が力に
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2024/06/09/kiji/20240609s00005000508000c.html
第103回東日本学生相撲選手権大会が9日、東京・両国国技館で行われ、22校が参加して争われた。
Aクラス団体戦は、日体大が2年ぶり10度目の優勝を果たした。決勝の相手は、10年ぶりに決勝進出を果たした東農大。先鋒戦は、デルゲルバト(1年)に代わってクリストファー(3年)が満を持しての登場となったが、東農大の木下優希(3年)に寄り倒しで敗れ先制された。しかし、ここから二陣・杉本弘樹、中堅・依田蒼基の旭丘高校出身2年生コンビが積極的に前に出る相撲で取り返して王手。副将戦は、身長1メートル92、体重181キロの新川大楽(4年)が中に入られかけたが巨体を生かして上からつぶすように引き落として勝負を決めた。最後は大将のブフチョローン(4年)もしっかり勝って締めた。
日体大の団体優勝は今季初。齋藤一雄監督は「今年1年間の中間地点を良い形で通過できたけど、課題がいっぱい見つかった」と反省点も挙げた。決勝に出場した5人は全員、高校時代の全国入賞経験がなく日体大で才能開花したメンバー。齋藤監督は「(二陣の)杉本はインターハイも出てないですから。高校で実績を上げてない選手もかなり力をつけてきてきたので、高校の指導者のおかげです」と感謝した。
今月4日には、大相撲夏場所で史上最速優勝を果たした日体大出身の小結・大の里が母校を訪れた。現役の学生たちは、昨年の春まで在籍していた先輩から大会前に激励を受けたという。この日優勝を決めた副将の新川大楽は「プロで結果を残している身近な先輩に“東日本頑張れ”と応援してもらったので、結果につながってよかった」と話した。
昨年優勝の日大は、予選1回戦で駒大に2―3で敗れる波乱のスタート。温存していた花岡真生(4年)と川上竜昌(4年)を予選2回戦から投入するも、予選3回戦では早大を相手に2―2の大将戦を同体取り直しの末に辛勝して2勝10点の予選4位で決勝トーナメントへ進んだ。準々決勝は拓大と対戦。またも2―2の大将戦となり、日大の里海斗(4年)が拓大の村山尊(4年)にはたき込みで敗れた。日大がベスト4進出を逃すのは、5年ぶりのことだった。
▽Bクラス団体戦 準決勝
駒大 3―2 専大
明大 3―2 早大
▽決勝
明大 3―2 駒大
▽Aクラス団体戦 準々決勝
日体大 5―0 明大
拓大 3―2 日大
東洋大 5―0 駒大
東農大 3―2 中大
▽準決勝
日体大 3―2 拓大
デルゲルバト 上手出し投げ 児玉亮○
○杉本弘樹 突き出し 井ノ上豪志
依田蒼基 押し出し 五島雅治○
○新川大楽 寄り倒し 谷内達哉
○ブフチョローン 突き落とし 村山尊
東農大 3―2 東洋大
○木下優希 押し出し 江連春樹
高橋透真 寄り切り 奥田史祐○
○佐藤貴規 押し出し 角田虎紀
○石川剛 押し出し オトゴンバト
松澤魁人 小手投げ 三上大輝○
▽決勝
日体大 4―1 東農大
クリストファー 寄り倒し 木下優希○
○杉本弘樹 寄り切り 高橋透真
○依田蒼基 押し出し 佐藤貴規
○新川大楽 引き落とし 石川剛
○ブフチョローン 押し出し 松澤魁人