あわせて読みたい
【韓国】「返済できない」…韓国の大学学費ローン、滞納額が3年間で3倍に
大学生の時に借りた学費ローンを就職後に返済する「就職後返済学費ローン」の滞納額が3年間で3倍に膨らんだことが分かった。
韓国国会予算政策処の「2020会計年度決算分析」によると、昨年の同ローンの滞納額は427億ウォン(約40億円)で、2017年(145億ウォン)の2.9倍になった。滞納者数も同じ期間に1万3000人から3万6000人に増えた。
就職後返済学費ローンは所得下位80%の世帯の大学生、大学院生が授業料の融資を受け、就職後に返済する制度だ。年間300万ウォンを限度に生活費も融資を受けられる。本来は就職して返済しなければならないが、就職できない場合や就職後に退職した場合、さらには就職先の会社が倒産した場合には最長2年間返済が猶予される。融資は韓国奨学財団が行うが、政府が保証しているため、仮に最終的に返済不能となっても政府が奨学財団に補填を行う仕組みだ。
予算政策処は「失業、倒産などで雇用を失い、返済が困難なケースが多数発生している。滞納が増え、国家が保証すべき債務が増大している」と指摘した。
国税庁関係者は「経済的に困難で滞納するケースと余裕資金があっても期限通りに返済しないケースが混在しているとみられる」と述べた。予算政策処は「他の学生に対する融資財源を確保するため、返済能力がある債務者に対するモニタリングを強化すべきだ。債務者に所得があるかどうか、財産を保有しているかどうかを随時確認するなど返済率向上に向け努力する必要がある」とした。
8/19(木) 7:30配信
ヤフーニュース(朝鮮日報)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9327621d593ed7961b9c0764cc77a93336e405f