都知事選に立候補を表明した蓮舫参院議員(56)が所属する立憲民主党の山口拓議員の質問に答えた。
山口氏は、前回2020年の都知事選前に同疑惑が浮上した際、カイロ大学長名で出された小池氏の卒業を認める文書が日本のエジプト大使館のフェイスブックに掲載されたことに関し、小池氏の元側近の小島敏郎氏が今年4月、月刊誌「文芸春秋」のインタビューで、小池氏側が作成に関与したとする疑惑を主張したことに言及。「学歴詐称や隠蔽(いんぺい)工作が行われたとすれば、道義的に今、知事であることが適当なのか、疑問と言わざるを得ない」などと述べ、疑惑がくすぶり続けることについて「完全に払拭(ふっしょく)する、有効な手だてを取らないからだ」とも主張した。
小池氏は疑惑に関して一貫して否定している。前回の都知事選前に大学の卒業証書の「原本」を公開しており、山口氏の指摘に「これまで議会をはじめ、さまざまな場面でお伝えしてきている。(卒業を)証明する書類も既に公開している」と反論した。「カイロ大が卒業を認めている。ご承知の通りだと思います」とも述べた。
答弁が不十分として再質問を受けたが、小池氏は「先ほど述べた通りで、それ以上ではございません」などと述べるにとどめた。
小池氏はこの日の代表質問で、都知事選3選出馬には触れなかった。5日は各会派の一般質問が予定されており、再び厳しい質問が出る可能性がある。
小池氏は議会最終日の12日にも、3選出馬に関して態度表明をすると見込まれている。