あわせて読みたい
阪神・岡田監督が2軍の佐藤輝明言及「全打席ホームラン打ったら価値あるけど」1軍条件は失策撲滅と本塁打量産
岡田監督が2軍調整中の佐藤輝について口を開いた。ウエスタン・リーグ14試合で打率3割2厘、2本塁打。それでも「2軍のピッチャーやからのう」とチクリと言った。昨年も2軍降格となった6月下旬からウエスタン・リーグでは打率4割5分と快音を連発していた。2軍レベルなら結果が出ることは分かっている、ということだ。
その上で「全部ホームラン打ったらなあ。全打席ホームラン打ったら価値あるけど」と繰り返した。パワー自慢の佐藤輝でも困難な全打席本塁打の注文。それぐらいの勢いで打たなければ、1軍昇格は見えてこないとも受け取れる。チームは近本を2試合連続で4番起用。打線を突貫工事中だが、佐藤輝に望むのは一時的な穴埋めではない。常に本塁打の恐怖を相手に与えられる状態。その仕上がりが求められる。
佐藤輝の打撃について問われると、守備の話に切り替えた。「ヒットの数だけエラーしてるやん」。2軍降格後は6失策。1試合複数エラーもあった。2軍落ちが決まった5月14日の中日戦(豊橋)では、8回に逆転負けを招く失策。和田2軍監督も「1日でうまくなるわけじゃない。何が何でも、という気持ちが大事」と話している。失策撲滅へ、引き続き練習から泥くさく白球を追うしかない。
出場選手登録抹消となった5月15日。1軍の中日戦後、佐藤輝について「ファームの選手や」とだけ言い残した。そこから背番号8についてのコメントはほぼ皆無だったが、打撃と守備両方について言及した。2軍再調整となってから、4日で21日目。佐藤輝は由宇で2軍広島戦、1軍は甲子園で楽天戦に臨む。
佐藤輝は1軍への思いを問われ「もちろんあります。準備し続けたい」と語ってきた。岡田監督は映像で2軍戦をチェックするのが日課。画面越しに攻守で結果を残し続けるだけだ。【中野椋】
https://www.nikkansports.com/baseball/news/202406030000823.html