28日(現地時間)、英紙「ザ・サン」などによると、前日英国男性Aさん(34)は自身の娘(15)に対して性関係を結ぼうと耳元でささやいたロシア男性Bさん(36)の顔をげんこつで殴って死なせた。
当時Aさんと娘はタイ・パタヤで開かれたプールヴィラパーティーに参加した。この時、酒に酔ったBさんがAさんの娘に接近してみだらな行為を迫ったと伝えられた。AさんはBさんの顔をげんこつで殴り、Bさんがその勢いで転倒して頭を地面にぶつけたという。
警察と医療関係者はこの日午前3時16分ごろ、通報を受けて現場に出動した。警察によると、現場には頭部から血を流して意識を失ったまま床に倒れていたロシア男性を含めて外国人男性4人と女性2人がいた。
Bさんは近隣のバンコク病院パタヤに救急搬送されたが亡くなった。
警察は「他人を暴行して死に至らしめたAさんに対して逮捕令状が発行された」と話した。
Aさんはプールヴィラから遠くない彼の家で逮捕され、現在は警察署に拘禁された状態だ。Aさんは警察に「自分のパンチでその男が死ぬとは思わなかった。自分の行動を後悔している」と話した。
一方、先にパーティーを離れたといわれるAさんの妻は事件当日午前3時ごろ、夫から「家に帰りたい」というメッセージを受けたと主張した。
Aさんの妻は夫に何があったのか尋ねたところ「酒を飲んでいるときにロシア男が自分の妻がパーティーにいたにもかかわらず娘にセクハラを始めたと話した」とし、これに腹を立てたAさんがげんこつで彼を一発殴って倒した。AさんとBさんはパーティーで初めて会ったという。
英国外務省報道官は「タイでAさんが逮捕された後、タイ当局と接触している」と明らかにした。