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ラグビー・リーグワンPO決勝 東芝ブレイブルーパス東京が24-20で埼玉パナソニックワイルドナイツを破り14季ぶり6度目の優勝
同1位・埼玉パナソニックワイルドナイツ(埼玉)に24-20で勝利。14季ぶり6度目の優勝を手にした。埼玉は2季ぶり7度目の優勝はならず。
今季限りで現役引退する元日本代表HOの38歳・堀江翔太、32歳のSH内田啓介は途中出場したが、有終の美を飾れなかった。
昨季決勝の4万1794人を上回るリーグ史上最多の5万6486人が集結。試合前のメンバー紹介で堀江の名前を呼ばれると、一番の歓声が
上がった。試合は埼玉が前半5分と20分、SO松田力也のペナルティーゴール(PG)で6-0とした。しかし、リーチ・マイケル率いるBL東京は
同27分、敵陣残り5メートルのスクラムから右に展開し、WTBジョネ・ナイカブラが3人を引きずりながらトライ。ニュージーランド代表の
世界No.1SOリッチー・モウンガのゴール(G)で逆転した。
同35分にもモウンガのPGで10-6とし、BL東京リードで後半に突入。スクラムで優位を取れなかった埼玉だが、後半から堀江が登場した。
しかし、後半5分にトライとゴールを許し、6-17の苦しい展開。堀江は敵陣残り5メートルの攻防から自らボールをもらい、相手防御に何度も
突っ込んだ。すると同23分、FLベン・ガンターが反撃トライ。松田がGを決めて13-17とした。
同28分にも裏を狙ったキックパスで相手防御を崩すと、こぼれ球を拾ったSH小山大輝が逆転トライ。松田のGで20-17とした。だが、同34分に
再度逆転のトライとGを許して20-24。それでも試合は終わらない。同39分、敵陣で連続攻撃を仕掛け、長田智希がトライ。25-24と土壇場で
逆転したかに思われたが、直前に堀江のボールを前に投げるスローフォワードの反則があり、TMO(ビデオ判定)の末に痛恨のトライ取り消しになった。
試合はそのまま終了。BL東京が激闘を制した。リーチにとっては嬉しい自身初優勝になった。勝利後の場内インタビューでは「本当にハラハラした試合。
勝てて嬉しいです。さすがのチームでした。相手は最後まで戦い続けるチームでどこからでもトライを獲ってくる。運がよく勝てた」と振り返った。
堀江は小学5年でラグビーを始め、大阪・島本高、帝京大でプレー。2009年に初キャップを獲得した日本代表では、11年からワールドカップ(W杯)に
4大会連続出場した。スクラムの最前線で体を張り、相手が恐れる強さや高い技術、存在感からついた異名は「ラスボス」。トレードマークのドレッドヘアー、
懐の深い人格でチームにも、ファンにも愛される存在だった。
昨季、埼玉は決勝で東京ベイに敗れたが、今季はリーグ最多得点&最少失点を誇り、16戦全勝で首位を独走した。3季連続で決勝に進出。
BL東京とは3月9日に対戦し、36-24で勝利していた。BL東京は前身のトップリーグを含め、14季ぶり6度目の優勝を目指したシーズン。
主将のリーチは自身のキャリア初となる日本一が懸かり、日本代表でW杯4大会をともに戦った堀江にぶつかる覚悟だった。
堀江は埼玉のロビー・ディーンズHCが指揮を執るバーバリアンズとして、6月22日のフィジー戦(英トゥイッケナム)にも招集予定。現役最終戦の
見込みとなっている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/957655669446477bcbf76ce36e11867008fa8a34