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「2番バッター」に注目
今回公開された動画では、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平をはじめとした強打者たちが担う「2番バッター」に注目した。プロ野球での2番打者は「つなぎの役割」とされる一方で、MLBでは「チーム最強バッター」が据えられているが、この“2番最強説”がMLBで定着したきっかけとなった選手を、天の声を務めるMLBジャーナリストのAKI猪瀬氏が紹介。AKI猪瀬氏は「2013年にロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手が2番打者に固定され、その翌年にはチームの総得点がMLB全体で1位となった。2番打者は打席が多く回ってくることもあり、強打者を置くことがトレンドとなった」と解説した。
この話を聞き、番組MCを務めるさや香・新山が「プロ野球ではなぜその説が流行(はや)らない?」と質問すると、ゲストの杉谷氏は「プロ野球とMLBの戦い方は違う。MLBは下位打線でもホームランや長打を打つ選手がいるけど、プロ野球の下位打線はそこまででもない。それに、プロ野球では最初の1点を大事にする野球をしているので、確実性のある3・4番にチャンスを繋ぐことができる選手を2番に置いているんだと思う」と答えた。
バント数に違いも
昨シーズンにおけるMLBとプロ野球の打順別OPS(出塁率と長打率を足し合わせた値)のデータを比較すると、MLBは2番打者のOPSが全打順で一番高かったことに対し、プロ野球では6番目という結果に。また、昨季の2番打者のバント数を比べると、プロ野球は245に対し、30球団あるMLBはわずか28だった。
新山が「プロ野球はこのスタイルが続いていくんですかね?」と尋ねると、杉谷は「まだまだ続きますね」と断言。さらに、新山が「読売ジャイアンツの坂本勇人選手が2番を打つなど、プロ野球でもちょいちょいMLBのスタイルを取り入れているけど……」と疑問をぶつけると、杉谷氏は「長続きはしないってことですよね」と返答していた。