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高橋藍が日本人最高年俸1億円超「バレーボールを夢のあるスポーツに」サントリー入団
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日刊スポーツ
入団会見で笑顔を見せるサントリーの高橋藍(撮影・鈴木みどり)
バレーボール男子日本代表アタッカーで、サントリーへの加入が決まった高橋藍(22)が28日、都内で入団会見に臨んだ。3季過ごしたイタリアリーグから、自身初めて国内リーグへ1年契約で移籍。契約金や年俸は非公表ながら栗原GMが「お家が2つ買える」と推定1億円。日本人史上最高レベルとなる契約を交わし「夢のあるスポーツへ」と決意を語った。日の丸のエースがパリ五輪でメダルを導き、今年10月から始まる世界最高峰リーグ実現を目指す「大同生命SVリーグ」で世界の頂きに挑む。
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高橋が、イタリアや代表で慣れ親しんできた背番号「12」の真新しいユニホームに袖を通した。昨季Vリーグを制したサントリーと1年契約を締結し、今年10月に新たに開幕するSVリーグへ参戦。「新たな環境に身を置いて、選手としてさらに進化するための挑戦。バレーボールを夢のあるスポーツにしていきたい」と、新リーグを背負う決意を口にした。
名実ともに日本人史上最高プレーヤーとなる。契約金や年俸は非公表ながら栗原GMは「お家が2つ買える」と明かした。「(1億円超選手の誕生を発表した)Bリーグのトップと比較しても遜色ない金額」とは関係者。推定1億円超の日本人最高契約に、高橋は「競技の普及に少しでも貢献できれば」とうなずいた。
決め手になったのは、「世界一」への信念だった。イタリア残留はもちろんポーランドやトルコリーグ、国内の他クラブからも複数のオファーが届いた。熟考を重ねたが「世界一を目指しているということが一番」と、世界最高峰リーグを目指すSVリーグでのプレーを決断。サントリーは昨年、世界クラブ選手権で日本勢初となる銅メダルを獲得しており、「自分自身も世界のトッププレーヤーになっていく中ですごくいい環境」と、自身が優勝へのラストピースを担う。
日体大在学中の21年東京五輪後に海を渡り、イタリアリーグ1部でプレー。3季目の23-24年シーズンは、モンツァの準優勝に貢献した。常に自身の成長を追い求めてチャレンジを続ける日本のエースは、「(企業理念の)『やってみなはれ』の精神でクラブでも代表でも世界一を目指します」と力を込めた。今夏のパリ五輪で日本をメダルへ導いた後は、サントリーと国内リーグを世界の頂点へ-。背番号12の旅は続く。【勝部晃多】
◆高橋藍(たかはし・らん)2001年(平13)9月2日、京都市生まれ。小学2年で競技を始め、蜂ケ岡中から東山高へ進学。3年時の20年に全日本高校選手権(春高バレー)を制し、最優秀選手賞を獲得した。同2月に日本代表登録メンバーに初選出。日体大に進学し、21年東京五輪を経てイタリアリーグに挑戦。23-24年シーズンはモンツァで準優勝。母方の祖父は米国人。188センチのアウトサイドヒッター。
◆大同生命SVリーグ 今年10月に開幕する新リーグ。30年までに世界最高峰のリーグを目指す。初年度の24-25年は昨季Vリーグ1部を中心に男子10チーム、女子14チームが参加。外国籍選手の同時出場が計3枠に拡大され、海外トップ選手の参戦も期待される。来年5月上旬まで、ホームアンドアウェーで争うレギュラーラウンド44試合とプレーオフトーナメントを実施する。昨季のVリーグは、SVリーグの下部組織として再編成。
◆サントリーサンバーズ大阪 73年にサントリー男子バレーボール部として結成し、74年に実業団リーグに加入。75年に日本リーグ初昇格を果たし、94-95年シーズンにリーグ初制覇。99-00年シーズンから5季連続優勝を達成。23年のアジアクラブ選手権では日本男子史上初となる優勝。同年の世界クラブ選手権で銅メダル。リーグ優勝10度。ホームタウンは大阪府箕面市、大阪市。
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