「カンニングは卑怯者がすること」 試験でカンニング後に高校生自殺 「行き過ぎた指導」訴えた裁判始まる
大阪の清風高校の男子生徒が自殺したのは学校の行き過ぎた指導が原因として、遺族が訴えた裁判が始まり、学校側は訴えを退けるよう求めました。
訴えによると清風高校の2年生だった男子生徒は2021年、期末試験でカンニングをした2日後に自殺しました。
清風高校では日ごろ、「カンニングは卑怯者がすること」と指導されていて、男子生徒は自分を「卑怯者」と言わされ、遺書には「ひきょう者と思われながら生きていく方が怖い」と書かれていたということです。
遺族は、行き過ぎた指導が自殺につながったとして、学校側に対して合わせ約1億円の損害賠償を求めていました。
24日に始まった裁判で学校側は、「自分を卑怯者と言わせたことはない。自殺は予測できなかった」などとして、訴えを退けるよう求めました。
【男子生徒の父親】「(学校の)過剰な指導で息子が精神的に追い込まれたと考えています。清風学園に全く責任がないのはおかしいと思います」