退職代行サービスの社長が忘れられない衝撃エピソードを告白「新入社員が他社の退職代行を利用して辞めた」
「退職代行」がゴールデンウィーク明けのいま繁忙期を迎えているという。退職代行サービスの社長に起業の経緯や苦労について話を聞いた。
退職代行サービスが初めてビジネスとなったのは2017年で、新野俊幸代表が立ち上げた退職代行EXITが業界最古参とされる。
(中略)
「優秀な大学生の子がうち(EXIT)に来たいと。『じゃあ採用します』と言って。4月1日の入社の日に彼が他社の退職代行でうち辞めたんです」と告白。しかし「感想としては変な感情で、どちらかと言うと嬉しさが勝ったというか。自分が作ったサービスがマネされて、しかもウチに来たという。このなんか“広まった感”というか」と、前向きな印象を持ったことを明かした。
退職代行サービスが急増した背景については若者特有の問題ではないと指摘する新野氏は「退職代行を使われてしまった時点で、経営者として空気の作り方を間違っている。退職という重要な事項を上の人に相談ができない。やっぱりおかしいと思う」「自分が使われてしまったということは、経営がうまくいってなかったんだなという判断で、何の怒りもなかった」と自戒を込めて語った。