パーソナリティーのフリーアナウンサー・垣花正が「大手企業の正社員の賃上げ率、経団連が2024年春の労使交渉の結果を発表しまして。大手企業の賃上げ率が5・58パーセント、これは1991年以来33年ぶりの高水準だったと。平均の賃上げ幅が1万9480円、過去最高となったという話題もありますが、これに関してはどう解説しますか」と質問。
卓郎氏は「これは偽装です。うそ八百です」と断言。「あと2週間で6月の7日に毎月勤労統計っていうのが発表になるんですけど、そこでうそがばれると思います」と言い切った。どういううそかと問われると、「全然上がってないです、だから実質賃金は1パーセント台のマイナス、プラスには絶対ならないと」と力を込めた。
こういった数字が出て来た理由を聞かれると、「いやいや、政府に忖度(そんたく)して、高めの数字作って報告してるだけなんですよ」と説明。スタジオ出演した息子で経済アナリストの森永康平氏は「例えばボーナスを込みで言ってしまっていたりとかっていうことで。偽装っていうより、ちょっと高めに申請してるっていうのはまあ確かにあるだろうなと思います」との見解を述べた。
なぜ忖度をしなければいけないのかとの質問には「まあやっぱり首相からも賃上げ要請とかってあったわけですから、そういうのがあった手前、やっとかなきゃっていう話でしょうね」と語った。
垣花が「リアルなところでの岸田総理に対する、あるいは岸田政権に対する世論調査をすると、これは産経新聞、FNN合同世論調査で“所得の向上実現せず”っていうふうに答えている人が92・2パーセントもいるんですね」と紹介すると、康平氏は「そもそも岸田さんって就任した当初は令和の所得倍増計画とかって言ってたわけですから、倍増してんのかっちゅう話で。5パーセントぐらいの賃上げでも偽装だって言われちゃうんだから。倍増はどこいったんだって」とツッコミを入れた。
垣花は「倍増どころか、物価上昇を上回る所得の年内実現ということに関して“実現しないと思う”が92・2パーセントですからね」と話した。