記事によると、米ニューズウィークは17日、10分の充電で数百マイルを走行できる革新的な車載電池が中国で開発されたことを取り上げ、「IEAの新しい報告書は、中国企業が既存の技術を超える新型の高エネルギー電池の開発を可能にした化学分野における大幅な進歩を強調している」と報じた。
中国車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)が開発した「神行(Shenxing)」電池はリン酸鉄リチウム(LFP)技術を採用し、わずか10分の充電で250マイル(約402キロ)の航続距離を実現する。神行の新しいバージョンはフル充電で最大600マイル(約965キロ)走行できると報告されている。
IEAは、既存の技術に比べて「大幅な改善」であり、電気自動車(EV)普及の主な障壁に対処するものだとしている。
ニューズウィークは「新しい中国製電池を搭載した自動車は、現在のほとんどのEVよりも充電回数がはるかに少なく、コストも低くなる。テスラのモデル3や日産のリーフなど米国で人気のEVは依然としてかなり長い充電時間を必要とする電池技術を使用している。リチウムイオン電池を搭載しているモデル3は、DC急速充電器を使用すると30分で約170マイル(約273キロ)の航続距離を得ることができる。スピネル型マンガン酸リチウム(LiMn2O4)電池を搭載したリーフは、同じ時間で航続距離を約90マイル(約144キロ)伸ばすことができる」とし、「IEAによると、中国は電池化学分野でいくつかの画期的な進歩を遂げ、西側のライバルを大きくリードしている」と報じた。(翻訳・編集/柳川)