話題になったのは、ネットメディア「All About ニュース」が「退職代行モームリ」に取材した記事の一部箇所だ。依頼主は陰陽師代をどのような経緯で請求されたのか。同サービスを運営するアルバトロス代表・谷本慎二さんに聞いた。
■「メンタルが落ちているのは呪われているのだろう」
退職代行モームリは、弁護士監修のもと業務を行っている。労働組合と提携しており、依頼者の代わりに会社と交渉する。依頼主が正社員や契約社員、派遣社員なら2万2000円、パートやアルバイトは1万2000円でサービスを利用できる。
前出の記事は2024年5月11日に報じられた。谷本さんは、依頼者から今回のエピソードを聞いた時は耳を疑ったとJ-CASTニュースBizの取材に明かす。「最初は信じられなかったのですが、詳細な話を聞いて本当だったんだと驚きました」。
具体的な経緯はこうだ。中小企業の制作会社に勤める40代の男性Aさんは、過酷な労働環境だったという理由で「退職したい」と社長に伝えた。だが、社長から「メンタルが落ちているのは呪われているのだろう。知り合いに陰陽師がいるから、おはらいをしてもらった方がいい」と言われたそうだ。