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20年ぶりのプレミアリーグ制覇へ向け、前節終了時点では勝ち点86で首位に立っていたアーセナル。しかし直前にマンチェスター・シティが勝点を88まで伸ばしたため、2ポイント差の2位で最終節を迎えることに。本拠地エミレーツ・スタジアムでの今季最終戦は勝利が絶対条件、かつライバルの結果(vsウェストハム)待つことになった。
そんな運命の大一番、アルテタ監督が送り出したメンバーは前節から1人変更。ケガのためサカがベンチ外となり、マルティネッリが先発入り。冨安健洋も5試合連続でスタメンに入った。また、重傷から復帰したティンバーが開幕戦以来のベンチ入りを果たしている。
キックオフ直後からスタンドの大歓声を受けるアーセナルは、4分にウーデゴールの起点からボックス内に飛び込んだ冨安にチャンス。5分にもウーデゴールからハヴァーツ、6分にもCKの流れから冨安がフリーでヘッドを放ったが、シュートは枠の外へ。12分にもボックス内でのパスカットからライス、14分にもクロスからトロサールと、ゴールの予感を感じさせながら相手陣内で試合を進めていく。さらに15分、ウーデゴールの絶妙なパスからDFラインの背後を取ったマルティネッリがこの試合一番の決定機を迎えたが、シュートはGKピックフォードのファインセーブに阻まれた。
20分付近から序盤の猛攻が少し落ち着いたアーセナルは、32分にカウンターからカルヴァート=ルーウィンにポスト直撃のシュートを許す。すると40分にゴール前でFKを与えると、ゲイエのキックがライスに当たってそのままゴールイン。ホームチームは先制点を奪われ、追いかける展開となった。
それでも44分、アーセナルが同点に追いつく。決めたのは日本代表DFだった。右サイドでウーデゴールが崩してマイナスへパスを送ると、ボックスの外から入ってきた冨安がDFの股下を通す鋭いシュートを突き刺した。この得点でエミレーツ・スタジアムは息を吹き返し、1-1で折り返す。
後半立ち上がりもボール保持からチャンスを伺うアーセナルだったが、ドゥクレとの交錯でガブリエウが負傷。59分にジンチェンコとの交代を余儀なくされた。この選手交代に伴い、冨安は左サイドバックから左センターバックにポジションを移している。
逆転を目指すアーセナルは、67分にハヴァーツのヘッドがポストに直撃。ゴールが欲しい状況の中で69分、ホワイトとトーマスを下げ、ティンバーとスミス=ロウを投入した。アルテタ監督が勝負に出る。
すると72分、アーセナルは左サイドを崩してウーデゴールにビッグチャンスが訪れたが、エヴァートンも必死の守備で跳ね返す。78分にはトロサールに代えてジェズスを投入した。83分、スミス=ロウのボレーもバーに直撃。86分のジェズスのシュートもDFに弾かれた。チャンスは作るものの、ゴールが決まらない。
それでも89分、ついにアーセナルが前に出る。敵陣で横パスをカットしたジェズスからウーデゴールにつなぎ、最後はハヴァーツが押し込んだ。スタジアムは再び熱を取り戻す。試合はこのまま終了。アーセナルは今季最終戦を2-1の勝利で終えた。
これでアーセナルは、勝ち点を89まで伸ばすことに成功した。しかし首位マンチェスター・シティに2ポイント及ばず、2シーズン連続で2位で終えることに。今季はリーグ戦でのクラブ記録となるシーズン28勝を挙げたが、再びライバルにあと一歩届かなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/eea9c618f3dc859c10010022f739dcd9af9f184c