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【東亜日報】老いていく韓国の「悲しい雇用」働き盛りの青年層は減り、高齢層の再就職が増えている
韓国で「定年退職」はもう昔話になっている。韓国国内の雇用市場で60歳以上の高齢層就業者と失業者の割合が最も高いことが分かった。絶対的な就業者数は増えているが、引退年齢だった高齢層が働き口の大半を占めている。一方、雇用市場に活力を吹き込む青年層(19~29歳)と腰の役割をしてきた40代の就業者数は減っており、韓国経済は急激に老衰化しているという指摘が出ている。
統計庁が17日発表した「4月の雇用動向」によると、先月15歳以上の就業者は2869万3000人で、1年前より26万1000人が伸びた。今年1月と2月に30万人台だった就業者数の増加幅は、3月は37ヵ月ぶりに最も少ない17万3000人に激減したが、20万人台を回復したのだ。
就業者数は38ヵ月間増えているが、60歳以上の就業者の割合が大きくなっている。年齢別に見ると、60歳以上の就業者が1年前より29万2000人増え、全年齢層で最も多く増加した。一方、青年層(15~29歳)の就業者は8万9000人、40代の就業者は9万人が減った。
65歳以上の経済活動への参加率は1年前より1.8%増加したが、20~29歳は0.5%減少したことが分かった。働き盛りの青年層は減り、定年退職などで雇用市場を離れた高齢層の再就職が増えている。
失業者も、高齢層を中心に増加している。今年4月の総失業者は前年同月比8万1000人が増え、2021年2月の20万1000人以降、3年2ヶ月ぶりに最大の増加幅を見せた。失業者数は昨年11月以降6ヶ月間増加傾向を続けている。このうち、60歳以上の失業者数は3万9000人で、昨年比32.1%、50代は2万6000人で20.8%増加した。
高麗(コリョ)大学社会学科のキム・ユンテ教授は、「我が国の高齢層の就業者数が増えている理由は、足りない年金のためだ」とし、「基礎年金の増額が難しいならば、公共働き口を増やして彼らを支援しなければならない」と話した。
世宗市=イ・ホ記者
https://www.donga.com/jp/home/article/all/20240518/4950148/1