先月、栃木県日光市の山あいにある住宅で起きた強盗事件で奪われたキャッシュカードを使って現金を引き出そうとしたとして、25歳のベトナム人が逮捕されました。一緒にいた23歳のベトナム人も不法残留の疑いで逮捕され、警察は栃木や長野、群馬、福島の山あいの住宅で相次いだ強盗事件との関連を捜査しています。
先月30日の未明、日光市足尾町の山あいの住宅に2人組の男が押し入り、この家に住む75歳の男性の手足を縛って現金3万円余りやキャッシュカードなどを奪って逃げました。
警察が強盗事件として捜査を進めたところ、奪われたキャッシュカードが佐野市内のコンビニエンスストアのATMで使われたことがわかったということです。
警察は防犯カメラの解析などからベトナム国籍のホアン・フー・ホア容疑者(25)がカードを使って現金を引き出そうとしたとして、15日、窃盗未遂の疑いで逮捕しました。
調べに対して容疑を否認しているということです。
また、容疑者と一緒にいたベトナム国籍のマイ・ヴァン・シー容疑者(23)を不法残留の疑いで逮捕しました。
山あいの住宅が狙われる強盗事件は、先月下旬以降、栃木県のほか、長野県松本市や群馬県安中市でも起きていて、3県の警察本部は合同捜査班を設置して2人の事件への関与について捜査を進めています。
また、14日起きた福島県南会津町の事件についても関連を調べることにしています。