産経WEST
近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)は13日、産婦人科を受診した患者2003人分の氏名や診察情報などの個人情報が漏洩(ろうえい)した可能性があると発表した。非常勤医師だった40代男性が無断で私物パソコンに保存し、ウイルス感染を装う「サポート詐欺」の被害に遭ったという。
同病院によると、男性医師が今年2月末、大阪府内の別のクリニックで当直勤務中、私物のパソコンで芸能ニュースを閲覧していたところ「ウイルス感染」を示す警告メッセージが表示された。指示に従って操作しているうちにパソコンが遠隔操作され、ウイルス除去の名目でプリペイドカードを購入させられるサポート詐欺の被害を受けた。この間、パソコン内のデータは、詐欺犯側が入手可能な状態だった。現時点では個人情報の悪用は確認されていない、としている。