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【中国の動画サイト】中国高速鉄道は「日本を超えて」自主開発できるまでになっているので、「パクリとの指摘は当たらない」
中国が2015年に受注したインドネシアの高速鉄道建設は、受注がほぼ確実視されていた日本から中国が横取りする形となった。これに対して日本からは反発の声があがり、「中国高速鉄道は新幹線のパクリ」との批判が出たほか、西洋諸国からは東南アジアへの高速鉄道輸出が「資源の奪略、対外拡張」と見なされ、「中国脅威論」まで出ている、と動画は伝えた。
動画では、この主張に関して、日本から「技術提供」を受けたことは認めるが、技術提供を受けたのは日本だけではなく、ドイツ、フランス、カナダからも技術を取り入れたと指摘した。そのうえ、技術導入からわずか数年で「日本を超えて」自主開発できるまでになっているので、「パクリとの指摘は当たらない」と主張し、日本の非難には根拠がないとした。
さらに、中国がインドネシア高速鉄道で受注を獲得したのは、工期が短く経済的負担をかけない中国案が選ばれたためだ、とあくまで正々堂々戦った結果だと強調した。「中国脅威論」については、インドネシアはユーラシア大陸の心臓部に位置してはおらず、3億人に迫る人口大国で将来性ある国なので、高速鉄道プロジェクトを理由に米中のどちらかにつくことを定めることはないと主張している。したがって、インドネシアでの受注獲得と「地政学的な競争」とは無関係だとした。
動画では、中国高速鉄道はあくまで海外から技術を導入したうえでの自主開発だと主張しており、海外輸出は単純なビジネスで政治的な目的はないと論じているが、これだけむきになって反論するところを見ると、やはり何か後ろめたいことがあるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)