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WBA世界フライ級タイトルマッチ ユーリ阿久井が4大世界戦の初陣飾る 桑原を返り討ち、防衛に成功
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc74b6a822d00c00665d0c3251ce6720d1a6cd0e
◆プロボクシング▽WBA世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・ユーリ阿久井政悟―同級3位・桑原拓(6日、東京ドーム)
WBA世界フライ級王者・ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)が、同級3位で世界初挑戦の桑原拓(大橋)を判定で下し、初防衛に成功した。
34年ぶりに行われた東京ドームで実施されたプロボクシング興行の4大世界戦。メインは4団体統一王者・井上尚弥(大橋)ー挑戦者ルイス・ネリで、最初の世界タイトルマッチで王者が桑原を退け、ドーム興行の初陣を飾った。足を使い、回転よく腕を振ってくる挑戦者にプレスをかけ、的確に強いパンチを打ち込んだ。21年の日本タイトルマッチで、終了ゴングまで残り11秒に10回TKOで担架送りにした桑原を返り討ちにした。
1月にエディオンアリーナ大阪で無敗王者のダラキアン(ウクライナ)を判定で破り世界奪取に成功。初防衛戦が大舞台の東京ドームに決まった際も「自分は意外とこういう舞台が向いているんだなと思った」と大会場で力を発揮できることを発見。この日は映画「グレムリン」の入場曲と、登場キャラをほうふつとさせる毛皮風のガウンに身を包み、自信を持ってリングへと上がった。
21年7月に日本タイトルマッチで10回TKO勝ちした桑原との再戦となった。スピードのある桑原との対決に「技術の勝負になる」と予想していた。対戦経験のある現WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=、元WBC世界ライトフライ級王者・矢吹正道(31)=LUSH緑=が先に世界王者になり、その背中を追いかけてきた。立場が並んだ今、「もっと上に行ってやろうと思っている」。ユーリはさらなる高みと強さを追究する。
◆ユーリ阿久井政悟(あくい・せいご)1995年9月3日、岡山・倉敷市生まれ。28歳。小学生から中学1年まではサッカーに熱中。中学2年からボクシングを始め、倉敷翠松高、環太平洋大で経験を積み、2014年4月にプロデビュー。15年全日本ライトフライ級新人王。19年10月に日本フライ級王座獲得(3度防衛後に返上)。身長164センチの右ボクサーファイター。家族は妻と2女。父の一彦氏、叔父の赤沢貴之氏も元プロボクサー。
報知新聞社