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セルジオ越後 うっちゃり勝ちの日本、世界相手に得点難しい オーバーエージは攻撃的な選手を
厳しいね。前半は手も足も出なかったな。後半追加タイムのMF山田楓喜(22=東京V)のゴールで勝ったけれど、まともなシュートはこの1本だけだったね。うっちゃりで勝ったって感じだね。得意の守って守って守り倒すサッカーがさえた。GK小久保怜央ブライアン(23=ベンフィカ)さまさまだな。
研究されていたね。相手は、日本の生命線を完全に封じた。MF藤田譲瑠チマ主将(22=シントトロイデン)にぴったりマークがついた。ボランチの位置からボールが前に出ないから、FW細谷真大(22=柏)が前線で孤立し、まともな攻撃ができなかった。
これからパリ五輪に向けた選手選定が始まる。オーバーエージ(OA)を含め、誰を選ぶか。どのポジションの選手をOAで選ぶか。「守備的な選手中心」という話もあるそうだが、それはどうかな。ウズベキスタン相手に、まともなチャンスも作れなかったわけだから、今のままでは世界を相手に得点するのは難しいんじゃないのかな。
MF久保建英(22=レアル・ソシエダード)を呼び、OAは攻撃的な選手を入れてほしいね。日本はこれまで「守備の安定」を強調して、OAは守備の選手を選び続けた。でもね、その選択でこれまでメダルを取ったことがあるのか? 五輪は1次リーグを突破することが目標ではないんだぞ。
相手を0点に抑えることが目標じゃない。相手より1点でも多く取らないと、1次リーグを突破したとしても、その先はないんだぞ。ビビって負けないチームを作るより、勝つチームを作ってほしいね。いつまでも「守備、守備」と言ってると、メダルは永遠に取れないぞ。(日刊スポーツ評論家)